▼▲▼クジラの雑記帳▲▼▲

2011/10/15(土)18:46

ギルアッド・シャリート氏 解放

Israel(64)

以前からクジラも注目してきたことがらで、今週、たいへん喜ばしいニュースがありました。 *************** イスラエルとハマス、拉致兵とパレスチナ人受刑者の交換で合意 CNN.co.jp 10月12日(水)11時33分配信 エルサレム(CNN) 2006年にイスラム過激派ハマスに拉致されたイスラエル兵、ギラド・シャリートさんの解放交渉を続けてきたイスラエル政府は、シャリートさん解放と引き換えに国内のパレスチナ人受刑者約1000人を釈放することで、ハマスと合意に達した。イスラエルのネタニヤフ首相が11日、緊急閣議で明らかにした。 首相によると、シャリートさんは数日以内に帰国する見通し。閣議で合意案が26対3の賛成多数で承認された。 首相はインターネットのミニブログ「ツイッター」で、「困難な交渉」の末、エジプトの仲介による合意が6日に成立し、11日に双方が正式に署名したと述べた。 ハマス政治部門最高指導者のメシャール氏がハマス系放送局アルクッズを通して語ったところによると、この合意に基づき、パレスチナ人受刑者1027人が2段階に分けて釈放される。第一段階では、終身刑など重い刑を言い渡された315人を含む450人が対象となる。 首相報道官によれば、このうち110人はヨルダン川西岸、40人は外国へ向かう。第二段階は2カ月後に実施される。釈放の対象に、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの幹部、マルワン・バルグーティ氏は含まれていないという。 パレスチナ自治政府のアッバス議長は滞在先のコロンビアで、合意を歓迎すると述べた。 シャリートさんは19歳だった06年6月、パレスチナ側から地下道経由でイスラエルへ侵入して軍拠点を襲撃したグループに拉致された。イスラエル軍は直ちにガザ攻撃を開始したが、シャリートさんの解放は実現しなかった。ハマスは09年10月、パレスチナ人受刑者数人の釈放と引き換えにシャリートさんの生存を示す映像を公開したが、その後イスラエルは安否の手掛かりを得られないまま、解放交渉を試みていた。 *************** この件(捕虜となったイスラエル兵とパレスチナ人テロリストの囚人交換)に関しては、イスラエル国内でも反対意見があると聞いています。 ■釈放されたテロリストたちが今後も破壊活動を行う可能性は大で、さらにイスラエル市民の犠牲者が出るのではないか。 ■テロ組織ハマスはこれを自分たちの勝利として大いに喧伝し、テロ活動をさらに助長することになりはしないか。   などなど。 しかし、私自身は純粋に良かったなぁと思いました。 【雑感】 ■5年以上も拉致されていたご本人はもちろん、ご家族の心境はいかばかりだっただろう。 ■確か、このシャリート氏を救出するため氏が誘拐された直後、イスラエルは国防軍をガザに投じて侵攻までしています。救出は成功しませんでしたが。 (北朝鮮による日本人拉致問題に対する日本政府の対応と比較して色々なことを考えました) ■今回釈放されるパレスチナ人テロリストは1027人に及ぶと聞いています。それに対してイスラエル兵1名。 これまでの交渉の中でテロ組織ハマスからの多数の囚人解放の要求を拒否してきた(上のような理由で)イスラエルでしたが、最終的には何よりも人命を尊重する点に重きを置いた決定でした。

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