路地裏の聖人たち

　今日は３月３日、オヤジの命日です。命日だからと言って特別なことはないのですが、

この日は母ちゃん共々塾の仕事はお休みします。

　僕のオヤジは、非常に面白いオヤジでした。笑えるエピソードはたくさんありますが、

特に印象に残っているのは、屁を瓶に溜めて爆弾を作ろうとしたり、夜中に花火をやって騒いでいた

若者たちに大量のロケット花火を投げつけたりと、忘れられない思い出がたくさんあります。

…ちょっとした危険人物みたいですね。

　僕自身たくさん遊んでもらいました。しかし、今から思ってみると、結構過激な遊びが多かったと

思います。３歳のころから大人用のプールで一緒に泳いだり、（溺れた記憶がありますが、

この時からなぜか水は怖くなくなりました）元自衛官だったせいかエアガンが好きで、

小学生の時は大した防具も付けずにサバイバルゲームをよくやりました。

　過激で面白い反面、ひどい頭痛持ちで、僕は元気なオヤジというイメージが、あまりありません。

不思議なことに子供の時から「このオヤジは長生きしないんだろうな」と思っていたくらいでした。

なのでオヤジがふざけて「死んだふり」などしていると、シャレにならないくらいビビりました。

　オヤジは７年前の今朝、突然天国に旅立ちました。享年４８歳。僕が１９歳の時でした。

　オヤジの死はとても悲しかったですが、もう頭痛に悩まされることはないと思うと、

「今までお疲れ様。ありがとう。」という気持ちの方が強く残りました。今は天国で楽しくやっている

と思います。

　オヤジからもらったものがあります。

　強烈なボキャブラリー

　生き物の命の大切さ

　なかなか負けない腕相撲

　キリストという神に出会わせてくれたこと。