路地裏の聖人たち

　今日は「関東高校柔道県予選」の個人戦が行われました。スイマーなのになぜか柔道好きの

大学生・アツヒロと県武道館に足を運びました。そういえば僕もかつてスイマーでした。

　関東大会の男子個人戦は、体重無差別で行われるので大変見応えがあります。今回も熱戦を

期待して観戦しに行きましたが、予想を上回る白熱した戦いが繰り広げられました。

　まず、白鴎・山田選手VS國学・後藤選手。山田選手は去年、９０ｋｇ超級で全中に出場した選手

で、強豪選手には違いありませんがまだ１年生。

　後藤選手は、先の全国大会で２位になった国士館の選手からも勝ち星を挙げている、

この大会でも優勝候補の一人。当然僕は後藤選手が余裕で勝つと思っていました。しかし…。

　１年生の山田選手が粘る粘る！互角に近い内容で、勝負は延長戦に突入、

後藤選手が押しまくりますが、それでも投げられません。結局「判定」で後藤選手が勝利しましたが、

驚異の１年生が現れたな、と思いました。これからが非常に楽しみです！

　ベスト４には、白鴎・根本、小倉選手。國学・北野、羽鳥選手。

組み合わせからしても順当な勝ち上がりだと思います。

　準決勝第１試合。根本VS小倉・両白鴎選手。互いに手の内を知り尽くしているため、接戦に

なりましたが、最後は体格で勝る根本選手がポイントを取り、優勢勝ちしました。

　勝った根本選手は第１シード。ここまで圧倒的な強さで勝ち進んできました。

　準決勝第２試合。羽鳥VS北野・両國学選手。こちらも同校対決となり、接戦が予想されましたが、

北野選手がすくい投げから横四方と、あっさり一本勝ち。余裕の勝利です。

　北野選手は８１ｋｇ級の選手ですが、根本選手以上に安定した試合内容で勝ち上がってきました。

恐らく１試合、１分に満たない試合時間で勝負を決め続けてきたと思います。

　決勝戦・根本選手VS北野選手。根本選手は１００ｋｇ超級の選手、去年２年生ながら

インターハイベスト１６。今までの戦績を考えれば、当然根本選手に分があると思います。

　激しい技の応酬、組み手争い。寝技にもつれても、足で関節を決めようとする執念。

かなりの気迫が伝わってきます。

　「有効！」主審の声が響きます。ポイントを取ったのは体格で劣る北野選手です！

大内刈りでしょうか。試合時間も残りわずか。このポイントを守りきり、北野選手が優勝しました。

　この北野選手、かなりヤバい選手だと思いました。特にバランス感覚がずば抜けている感じで、

全く投げられる気配を感じさせません。技のキレも素晴らしいです。１月の大会の時も強い選手

だと思いましたが、ここにきてさらに強さを増した印象があります。

　関東大会には北野選手と根本選手が出場します。この頃うちの県の選手は、関東大会でも

常に上位に進出、優勝を目指して頑張ってもらいたいです。