2010/09/02(木)15:36
盗まれない夢(8)・・・図書館と介護
連日の猛暑で、全国の高齢者が亡くなられるケースが増え、
ついにはその直接の原因が、電力などのライフラインを
断たれたことからだということが判り、
行政側の問題かと指摘されていやす。
百歳越えの高齢者への年金支給問題など
明らかにミスと言えるものも、
白骨化死体の発見があってから
あわてて全国の地方自治体が動き出したりして
見ているこっちは
高齢者や、年金を不正受給したらしい高齢者の遺族も
気が付かなかった行政も
どちらも可哀相やなあ、、と思いやす。
世の中、目に見えないことなんて、いっぱいありやす。
それらをすべて暴き出してやろうなんて
おこがましい事は言いやせん。
※昨日落札したディズニーのクッキー缶。300円也。
・・・ゲゲゲの女房を見てから探していた物が見つかりやした。
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さて、今日はまた、あっしの夢の話を致しやしょう。
その前に、初めてご覧になられる方は、お時間がございやしたら
以下のリンクをご覧ください。
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三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(1) 三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(2)
三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(3) 三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(4)
三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(5) 三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(6)
三ツ目が行くでやんす!・・・盗まれない夢(7)
あっしの夢は、日本全国の図書館のない地域に
新しい図書館を作ることですが、
自分だけの力ではもちろん作れやせん。
反対に その地域の人に作ってもらうように呼びかける事、
それが狙いなんですね。
そのために全国をキャラバンしたり、
デモ活動を行なって、図書館の魅力をお伝えしたりしやす。
あっしがホームヘルパーの仕事をしたいと思った最大の理由は、
訪問介護の人にだって、図書館活動に参加できる
というしくみ作りを自らが実行する事によって、
達成したい、という思いがあったからでやんす。
・・・どういうことかと申しやすと、
具体的には、障がいで目の見えない方への点字と同じく、
音声合成ソフトを活用すると
独居老人宅や、身体障がい者と言われる人たちへ
音声による読書サービス、つまり「読み聞かせ」が出来るんです。
数年前に、あっしが大手家電売り場で
パソコン販売を行なっていた頃に
Yさんという70歳を過ぎたおじいちゃんが訪れ、
あっしに「文章を音に換えてくれるソフトはどこにありますか?」
と聞いて来やした。
あっし、そのような質問は初めてだったのですが、
とっさに展示品のPCのソフトを開くと、ありやした。
鬼の首でも獲ったかのように そのおじいちゃんに
「ハイ! ここにありやすよ!」と教えやした。
おじいちゃんは、「そんなもん知っとる。」とおっしゃられ
巷に出ている安物のソフトじゃ、全く役に立たないという事を
いろいろな事例を指して教えてくれやした。
その後、すばらしいソフトを見つけては
あっしにプレゼンをされ、毎回驚かされるばかりでやんしたが、
なんといっても、その行動力に驚かされやした。
あっし、いつの間にか、そのおじいちゃんの事を
「先生」と呼ぶようになっていやした。
ある時は県立図書館に出向き、何台も置いてあるパソコンの前に立ち
音声合成ソフトがインストールされているかどうかを
担当者に尋ねたところ、不審者と間違われたのか、
「パソコン担当は居りませんし、
そんなソフトも取り扱って居りません」
と言われ、がっくりした事を しきりにお話されやした。
今度はソフトを作成したメーカーへ問い合わせをし、
「ワシが行政に掛け合ってやるから、説明に来てよ。」とお願いしやした。
当然、そんな話ですから、あっしもひと肌脱ごうと
家電売り場で、PCの実演販売の中に織り込んで行きやした。
・・・あれからもう、4年経ちやした。
7月に、懐かしい声を聴こうと、Y先生にお電話しやした。
電話の向こうのY先生のお声は、力無く、
あっし、涙が出そうになりやした。
「先生、やっとのこと あっし、
自由に動き回れるようになりやしたから。」
・・・ここまで話すのがやっとです。
今はIT全盛の時代でやんすから、
このような事は、気付いた方が、おやりになれば良いと
誰もが思うかも知れやせんが
公的なサービスになればなるほど
金にならない仕事は「やってはいけない」という縛りに遭遇しやす。
テレビも見ない、ラジオも聞かないけど
食事をしたり排泄の介助をしてもらうだけの生活の中で
どれだけの情報を 自らの手で 得る事が出来るでしょうか。
欲しい情報がいっぱいあるのに
介助の人にああだこうだ言えないで 遠慮しながら
残りの人生を送っていくのは いかにもつまらない。
・・・と、そう思ったわけでやんす。
介護の目的は、
「自立支援」と「ノーマライゼーション」でやんす。
自分で出来る事は、自分で行なえるように
お手伝いしながら支えて行きやす。
そして普通の生活ができるように、と言いやすが
つまり「文化的な生活」そのものを獲得できるように
「我慢」ではなく「楽しく」、余生を送れるように
障がいの無い、五体満足な方と同じく人生を送れるようにする事が
目的であろうかと思いやす。
全国初の村営の本屋さん「ほんの森いいたて」
★先月、福島県飯舘村の教育長さんとお話した折りに
とても感銘したことがありやす。
それは、絵本の寄贈を受け付けて、
あっという間に3万5千冊もの絵本が集まった。
・・・けれども、それらを収納する図書館を作る、村の予算がない。
そしてそこに従事する、職員の給料を出すことも出来ない。
このような状況の中で、これらの絵本をどう活用するのか。
現実的な問題として、図書館を造ることができたとしても
新しく本が入ってこなければ、
飽きやすい子供たちのことだから、入館人数が減ってしまい、
村にとっては無駄な行政と捉える人もいたり、
予算をカットされてしまったり、と様々な問題が生じて来やす。
これまであっしが膨らませてきた夢の内容には
このような「現在⇒将来」という時間軸が明確ではありやせんでしたが、
その事をよくよく考えた時に
キャラバンを移動図書館を使って行ない、講演活動などをして行くことが
とても重要だなあと改めて感じやした。
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