トルコ経済ニュース(トルコ中央銀行発表の2011年1~11月の経常収支について)
今日も経済関係の記事を紹介します。 ランキング(ブログ村)に参加しています。励みにしていますので、クリックのご協力をお願いします。 先日も、昨年のトルコ経済の問題点は「経常収支赤字とインフレ率」であると思われるという個人的見解を紹介しました。今でもその考えは変わっていません(10日くらいで変わるのも大問題ですが、、、、)。今日紹介する記事は、そのうちの経常収支赤字に関するものです。 見出しは「経常収支赤字は77.7%増加した」です。 トルコの経済収支の赤字は、2011年1~11月の期間で、前年同期比77.7%増加して702億4,100万ドルとなりました。 経常収支の赤字幅は、2011年の11ヶ月間で2010年の同期と比べて307億1,900万ドル増加しました。一方、2010年同期の経常収支赤字は、391億8,800万ドルでした。 経常収支赤字の拡大には、貿易赤字の拡大が大きく影響しました。 銀行業界の純借入は、2011年1~11月の期間において前年同期比で36.3%増加して、126億60万ドルに増加しました。 銀行業界の純借入は、2010年同期には92億4,600万ドル水準でした。 中央銀行からの発表によれば、2011年1~11月の期間において、その期間の対外収支は、経常収支においては11ヶ月間で前年同期と比べて307億1,900万ドル増加して、702億4,100万ドルの赤字を記録しました。 この結果は、貿易赤字が335億5,700万ドル増加して、827億4,400万ドルに達したことが影響しました。 貿易外収支の中にある観光収入は、前年同期と比べて13.2%増加して223億5,100万ドルに達しました。一方、観光支出は1.8%減少して、43億1,400万ドルに低下しました。 この期間の投資収支の中にある「直接投資」、「証券投資」及び「その他投資」の項目から生じた合計純流出は、2010年の同期と比べて7億8,300万ドル増加して、69億7,900万ドルになりました。 そして、2011年1月には501億1,500万ドルと予想されていた経常収支赤字は、この時点から継続的に増加し続け、2月には540億4,100万ドル、3月には594億2,200万ドル、4月には628億3,100万ドル、5月には678億4,200万ドル、6月には721億2,000万ドル、7月には741億3,500万ドル、8月には751億8,100万ドル、9月には777億8,200万ドルと予測されました。 10月には786億700万ドルとなり、2011年でも高い水準に達した経常収支赤字の予測は、最新の発表では11ヶ月間の予測の中で初めて減少しました。11月には年間経常収支赤字は778億2,000万ドルと予測されました。 非居住者がトルコ国内で行った純投資は、2011年の11ヶ月間では前年同期比で49億9,000万ドル増加して、120億8,400万ドルに上昇しました。 居住者がトルコ国外で行った純投資も、この期間で20億6,100万ドルとなりました。 非居住者が、株式市場で2011年に行った2億6,900万ドルの売却を含めて、11ヶ月間で12億3,100万ドルの純売却を行いました。 非居住者は、11月中に15億4,500万ドルの「外貨建て(又は外貨連動)国債(国家借用証券)」を購入しました。この購入を合わせて、今年11ヶ月間で合計115億4,000万ドルの「外貨建て(又は外貨連動)国債(国家借用証券)」を購入しました。 銀行の外貨及びTLの現金及び預金残高は、20億4,200万ドル相当のTLの増加に対して、54億2,600万ドルの現象の影響により、11ヶ月間では33億8,400万ドルの減少となりました。 一方、その他の業種で国外で保有されている預金も、2011年1~11月の期間で115億3,300万ドルの減少となりました。 いつもどおり最後は市況です。 今日のIMKB-100は1日中プラス領域での取引となり、上昇が続きました。寄り付きは昨日終値よりも少し高い水準でした。その後、前場は基本的に右肩上がりの展開になりました。後場は高く寄り付きましたが、その直後下落に転じ、午後4時前まで右肩下がりとなりました。その後は一旦上昇して今日の天井を付け、そこからは再び右肩上がりの取引となりました。結局、昨日終値から1.45%上昇して、今日は52,000ポイント台を回復し、52,154ポイントで今日の取引を終えました。 為替は、今日はまちまちでした。 ドルに対しては0.48%リラ高の、 1ドル=1.8520~5リラ水準、 ユーロに対しては0.30%リラ安の、1ユーロ=2.3700~5リラ水準、 ポンドに対しては0.16%リラ高の、1ポンド=2.8320~90リラ水準、 フランに対しては0.71%リラ安の、1フラン=1.9528~77リラ水準、 円に対しては0.01%リラ高の、 100円=2.4075~135リラ水準、となっています。 今日はトルコのガラス製品を紹介します。 トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。今日はトルコ・コーヒーも紹介します。