トルコ経済ニュース(2019年12月と通年のトルコにおける住宅販売状況)
今日(15日)は、トルコ経済に関する重要と思われる記事がいくつか出ていました。 その中でも重要と思われるのは、2019年12月及び通年の住宅販売数(状況)に関する記事です。今日はこの記事を紹介します。 それ以外では、トルコ・リラ建て資産が好調だという趣旨の記事も2つ出ていました。1つは、中東における地政学的リスクの低下とアメリカ・中国間の貿易協定が実現したことなどを受けて上昇したリスク選好性はトルコ・リラ建て資産への資本流入ももたらし、特に最近では株式市場が好調であるという記事でした。もう1つは、昨年も最も高い収益をもたらした国家国内借入証券(DIBS)の代表例である国債の金利が低下しているという記事でした。特に2年もの指標国債は年末から12%を下回って利回りで取引されていましたが、14日には2016年12月29日以来の低水準となる10.55%を記録したとのことです。 経済記事以外でも、国内政治関係でいろいろと重要そうな記事が出ていました。が、残念ながら、別の機会に紹介したいと思います。 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村にほんブログ村 今日紹介するのは、上でも少し紹介しましたが、2019年12月と通年の住宅販売数(状況)に関する記事で、今日(15日)付のアナトリア通信(AA)の記事です。 見出しは「2019年には、トルコで130万戸の住宅が販売された」です。 トルコ統計庁(TUIK)は、2019年12月の住宅販売統計を発表しました。 それによれば、2019年にはトルコ全土で134万8,729戸の住宅が販売されました。住宅販売数は、対前年比で1.9%の減少となりました。 住宅総販売数では、イスタンブル県が23万7,675戸で、最も大きな割合(全体の17.6%)を占めました。イスタンブルに次いで13万2,486戸のアンカラ県(9.8%)、7万9,221戸のイズミル県(5.9%)となりました。 一方、最も住宅販売が少なかった県は、185戸のアルダハン県でした。 2019年にはトルコ全土で33万2,508この住宅が住宅ローンを使って販売され、101万6,221戸はその他の方法で販売されました。 2019年における外国人に対する住宅販売は、2018年と比べて14.7%増加して4万5,483戸となりました。外国人が最も多く住宅を購入した県はイスタンブル県で2万857戸でした。これに次いで、8,951戸のアンタリヤ県、2,539戸のアンカラ県、2,213戸のブルサ県となりました。 2019年にトルコで最も多く住宅を購入した外国人はイラク人で、7,596人でした。これに次いで、5,423戸のイラン人、2,893戸のロシア人、2,208戸のサウジアラビア人、2,191戸のアフガニスタン人となりました。 2019年にトルコ全土で住宅を購入したのは、男性が57.5%で77万5,653戸、女性が31.2%で42万276戸で、2万4,141戸(1.8%)は男性と女性の共同購入でした。 イスタンブルでは6万6,414戸(15.8%)が女性によって住宅が購入され、トルコの中で女性が最も多く住宅を購入した県となりました。また、イスタンブルでは12万6,170戸が男性によって購入され、5,337戸は男女の共同購入でした。女性が最も少なく住宅を購入した県はアルダハン県の46戸で、男性が最も少なく住宅を購入した県は125戸のハッキャーリ県でした。 2019年12月には、トルコ全土で20万2,074戸の住宅が販売されました。12月に販売された住宅の数は、前年同月と比べた場合は47.7%増加しました。 住宅総販売数では、イスタンブル県が4万317戸で、最も大きな割合(全体の20.0%)を占めました。イスタンブルに次いで2万84戸のアンカラ県(9.9%)、1万2,284戸のイズミル県(6.1%)となりました。 一方、最も住宅販売が少なかった県は29戸のハッキャーリ県、33戸のアルダハン県、103戸のトゥンジェリ県となっています。(管理者注:先月、下位3位が、バイブルト県(黒海地方)からトゥンジェリ県(南東部の北西地域)に変わりました。) 2019年12月にトルコ全土で住宅ローンを使用しての販売は、全販売内の24.9%でした(管理者注:記事には出ていませんが、5万316戸で、対前月比では14.6%増です。一方、住宅ローンによる販売が全販売に占める割合は、9月は39.4%、11月は35.3%でしたので、住宅ローンの使用率は減少が見られます)。住宅ローン販売は、イスタンブルでは1万173戸で20.2%を占め、住宅ローン販売数として1位となりました。 2019年12月におけるその他の販売方法(管理者注:現金払いなど)は、昨年同月と比べて17%増加して15万1,796戸となりました。イスタンブルでは3万180戸がその他の方法で販売され、全体に占める割合は19.9%で、1位となりました。イスタンブルにおける総住宅販売に占めるその他の方法による販売の割合は74.9%となりました。アンカラでは1万3,873戸となり、その他の方法による販売の2位となりました。3位は8,548戸のイズミル県でした。その他の方法による販売が最も少なかった県は26戸のアルダハン県でした。 トルコ全土における12月の新築住宅販売数は、前年同月と比べて8%増加して7万5,480戸となりました。全住宅販売に占める新築住宅の割合は34.4%となりました。新築住宅販売では、イスタンブルは1万4,772戸で、最も高い割合(19.6%)を占めました。イスタンブルに次いで、6,079戸のアンカラ、3,760戸のイズミルとなりました。 昨年12月の中古住宅の販売は、昨年同月と比べて、89%増加して12万6,594戸となりました。中古住宅販売では、イスタンブルは2万5,545戸で、最も高い割合(20.2%)を占めました。イスタンブルにおける総住宅販売に占める中古住宅の割合は63.4%となりました。イスタンブルに次いで、1万4,005戸のアンカラ、8,524戸のイズミルとなりました。 昨年12月の外国人に対する住宅販売は、5,298戸となりました。外国人に対する販売が一番多かった県は2,650戸のイスタンブル県でした。イスタンブル県に次いで957戸のアンタリヤ県、317戸のアンカラ県、212戸のブルサ県(注;マルマラ海南岸+山岳地帯)、154戸のヤロヴァ県(注:マルマラ海南岸の県)となりました。 また、住宅購入者の国籍を見た場合、昨年12月には、イラク人が897戸、イラン人が763戸、ロシア人が362戸、アフガニスタン人が312戸の住宅を購入しました。 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想 今日はトルコのガラス製品を紹介します。 トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。今日はトルコ・コーヒーも紹介します。ここからはブレスレッドです。