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9月のインフレ率予測アンケート結果、オズトラックCHP副党首によるCOVID-19統計に関する批判、アゼルバイジャン・アルメニア紛争に関するチャヴシュオール外務大臣のツイートとその雑感、トルコにける新型コロナウイルス患者発生206日目の状況(3)
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今日(2日)は、トルコ経済に関する重要な記事がいろいろと出ていました。いろいろな分野の記事が出ていましたが、今日は9月のインフレ率予測アンケート結果に関する記事を紹介します。 経済以外でもいろいろと重要な記事が出ていました。今日は、オズトラックCHP副党首兼広報担当の記者会見に関する記事からCOVID-19に関する部分を紹介します。また、アゼルバイジャン・アルメニア紛争に関する記事もいくつも出ていますが、今日は短いですが、チャヴシュオール外務大臣の発言に関する記事を紹介します。 今日、アナトリア通信(AA)で出ていた、記事の見出しは下のとおりです。(今日は1~3を紹介) 1 AAフィナンスは9月のインフレ率予測アンケートの結果を発表 2 オズトラックCHP広報担当は、『KOVID-19に関する統計は、有識者会議広報担当から発表されることが非常に重要だ』と発言 3 チャヴシュオール外務大臣は、『アゼルバイジャンに対するトルコの支援を何人たりともおかしいと思うべきではない』と発言 4 自動車産業で「史上最多の9月の販売」を記録 5 9月に最も多額の輸出を行った産業は自動車産業だった 6 エルドーアン大統領は、『ナゴルノカラバフを占領から解放するまでこの闘いは続く』と発言 7 トルコの支援は、アゼルバイジャンがアルメニアに対する有利な展開に貢献した
10月2日(最初の患者確認から206日目)付け「トルコの日々のコロナウイルス統計」から新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。 今日の入院患者数: 1,442人 今日の死者数: 63人 今日の検査件数: 11万4,857件 今日の完治者数: 1,506人 今日までの累計入院患者数: 32万1,512人 今日までの累計死者数: 8,325人 今日までの累計検査件数: 1,060万8,664件 今日までの累計完治者数: 28万2,657人 重症患者数: 1,455人 肺炎発生率: 6.4% (現在入院治療中の患者数 : 3万530人) なお、深刻な状況にある患者の3日間の変化は次のとおりです。 重症患者数: 1,516人(死者数:65人) → 1,507人(67人) → 1,455人(63人) 肺炎発生率: 6.4%(死者数:65人) → 6.4%(67人) → 6.4%(63人) となっています。
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今日最初に紹介するAA記事の見出しは「AAフィナンスは9月のインフレ率予測アンケートの結果を発表」です。これは今日(2日)付のAAの記事です。 AAフィナンスインフレ率予測アンケートに参加したエコノミストたちは、2020年9月インフレ率は1.38%となると予測しています。 トルコ統計庁(TUIK)が10月5日(月)に発表する2020年9月のインフレ率に関する統計に関するAAフィナンスの予測アンケートは、14人のエコノミストたちの参加を得て実施されました。 アンケート結果によれば、エコノミストたちの9月のインフレ率予測の平均は1.38%となりました。アンケートに参加したエコノミストたちの9月のインフレ率予測で、最も高かったものは2.10%、最も低かったものは0.94%でした。 なお、アンケートに参加したエコノミストたちの2020年9月のインフレ率予測の平均(1.38%)によれば、先月には11.77%となっていた年間インフレ率は、12.20%に上昇するものと計算されています。 アンケートに参加したエコノミストたちの今年末のインフレ率の予測は10.90~13.40%となり、平均は11.86%となりました。 今年8月の月間インフレ率は、0.86%でした。
今日2つ目に紹介するAA記事の見出しは、「オズトラックCHP広報担当は、『KOVID-19に関する統計は、有識者会議広報担当から発表されることが非常に重要だ』と発言」です。これも今日付のAAの記事です。見出しに関する部分を抜粋して紹介します。 オズトラックCHP副党首兼広報担当は、党本部で行った記者会見で、トルコでは深刻な制度危機が発生しており、KOVID-19流行対策から経済まで、教育から外交まで、あらゆる分野に広がっていると主張しました。 問題拡大の背景には、政府が「法律の代わりに思いつき、能力の代わりに忠誠」を選好していることがあると主張した同副党首は、「ワンマン体制は、『あなたが行ったことは、憲法、法律に違反している』と言う全ての組織を宮殿(管理者注:大統領の意)の管理下に置こうとするか、あるいは閉鎖している。この壊れた無駄な行政府の中と外で、伊奈成人も安全ではない状態である。トルコは混乱状態にあり、国民の懐は空っぽになっている。」と述べました。 同副党首は、トルコでKOVID-19の感染が確認されてからほぼ7ヶ月が経過したこと、長期間にわたり、トルコ医師協会(TTB)と多くの学者が良好に関する統計を国際基準に合致した形で報告されていないと指摘していたことを強調して、それが事実であったことが判明したと述べました。 統計の信頼性欠如は、感染症流行対策において重大な問題となっていることを強調した同副党首は、この件は科学者・専門家が正しい戦略を構築することを阻害する可能性があり、国民が感染症流行から自己防衛するために取る対策を弱体化する可能性があると指摘しました。 同副党首は、昨日、イギリス政府が、この理由により、トルコを観光回廊リストから削除したことを指摘し、専門家会議広報担当から発表を行い、トルコの上に差したこの影を打ち払うことが、トルコ国民の健康の観点からも、トルコ経済の観点からも、非常に重要となっている。国民の健康を守ることも、国益を守ることも必要である。」との分析を行いました。 ここからは一言解説・雑感です。最後の「国民の健康を守ることも、国益を守ることも必要である。」の部分は、コジャ保健大臣が「一部の情報を開示しないこと(あるいは、曖昧な発表をしたこと)は、国益を守るためである」との発言を行って、「トルコにおける(日々の)感染者数」の開示を拒否していることを念頭においての発言と思われます。
今日、最後に紹介するAA記事の見出しは、「チャヴシュオール外務大臣は、『アゼルバイジャンに対するトルコの支援を何人たりともおかしいと思うべきではない』と発言」です。これも今日付のAAの記事です。非常に短い記事です。 メヴリュット・チャヴシュオール外務は「我々は、アゼルバイジャンと1つの国である。2つの国家であるとしても、必要な場合には1つの国家のように我々は行動する。したがって、アゼルバイジャンに対するトルコの支援について、何人たりともおかしいと思うべきではない。これ以上に自然なこと、正当なことはあり得ない。」とツイートしました。 ここからは一言解説・雑感です。ミンスク・グループ(ロシア、アメリカ、フランス)は「無条件即時停戦」を呼びかけました。アルメニア人が多く暮らすフランスと、一定のロビー力を行使しているアメリカ(以上2ヶ国ではほぼ毎年、「アルメニア人虐殺を非難する決議」を巡り、トルコと軋轢が生じています)、もともと属国と思っているロシア、つまり、「仲介している3ヶ国は全てアルメニア寄り」と考えられ、30年以上にわたって解決できなかったのも当然かもしれません。そこで、軍事力を増強したアゼルバイジャンが、「ついに掃討作戦(武力による失地回復)に打って出た」ということのようです。トルコも、いくら協議を続けても、「良くても現状維持」という状況に業を煮やして、「(交渉の)テーブルでも、戦場でも、アゼルバイジャンを支持する」という結論に達しているようです。アルメニアは「ロシア軍の派遣を求める」と脅していますが、「ロシアを含めて、全ての国がナゴルノカラバフはアゼルバイジャン領土」と考えていると思われますので、「ロシア軍がアゼルバイジャン領土に侵攻する」という事態になれば、相当大きな問題となり、場合によっては世界第3次大戦も引き起こしかねません(とは言え、アメリカとフランスも、場合によってはロシア軍のアゼルバイジャン侵攻に同意するかもしれませんが、、、、)。現時点では、トルコ政府関係者の発言は、「もはやアゼルバイジャン軍による武力解放しか、ナゴルノカラバフ問題解決の方法はなく、トルコはアゼルバイジャンの軍事行動を支持する(場合によっては、具体的に支援する)」というものですが、今後の展開がどうなるのかは予断を許さない状況です(今後はアゼルバイジャンとアルメニアの立場が逆転して、「停戦合意→違反・攻撃再開→領土一部奪還→停戦合意」という過程が続くのかもしれません)。 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。 社債投資まとめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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