トルコとイスタンブール、ちょっと投資

　「記事のない話題」としては、特に進展はありませんでした。昨日、紹介するのを忘れていたのですが、アメリカを始めとするNATO軍がアフガニスタンから撤退することが決まったそうです。NATO軍の撤退後、約500人いるトルコ軍がカブールの国際空港の警備に当たることになっています。NATO軍が撤退した後には、短期間でタリバンがアフガニスタン全土を掌握する者とみられており、欧米諸国の関係者安全に脱出できるまでトルコ軍が空港を守るという趣旨かもしれませんが、トルコの報道では、タリバンは「トルコ軍も撤退すべし(さもなければ、力尽くで撤退させる)」と発言しているそうです。テレビに出演した解説者は「朝鮮戦争に参加したトルコ軍(「勇敢に戦った結果、NATOに入れてもらった」ことになっていますが、それならなぜギリシャが入っているのかは疑問です(濡れ手に粟？))」になぞらえて、「アフガニスタンに残るトルコ軍」が「トルコの政治目的のための危険な賭（＝S400問題、F35問題などで譲歩を求めるため？）」であることを指摘していました。その他には、昨日紹介した「デミルオレン・グループが不動産投資をするためにズィラアト・バンク(農業銀行)から7億5,000万ドルの借入れを行ったにもかかわらず、返済せずに踏み倒しているという主張」のほか、『デミルオレン』は相当の数に上っている(＝政治的な貸付及び踏み倒しが相当な数になっている)という状況が指摘され、AKP所属の元国会議員やAKPに非常に近い公務員などが、公務員給与、公的企業・国営企業の役員報酬を複数から得ている状況がどんどんと明らかになっています。そして、テレビニュースでは、「この点で、本人からも、エルドーアン大統領からも、誰からも何の反応(説明、反論、否定など)も無い」と指摘されていました。銀行貸し付けについては「(貸した方、借りた方の)企業秘密」として明らかにできないという反論が一時ありましたが、「公的企業・国営企業の役員報酬」は事実上公表されている話(役員名簿と役員報酬額は公表されている)ので、唯一残っている不明点は、「役員報酬を受領しているのか、断っているのか」の1点のみと思われます。

　今日、アナトリア通信(AA)に出ていた記事の見出しは下のとおりです(今日はこの中から１と2の記事について紹介します)。

１　取引所イスタンブルにおける企業は今年第1四半期に344億リラの純利益を上げた

２　カルン大統領府報道官は、サリヴァン・アメリカ国家安全保障問題担当補佐官と会談した

３　トルコから高いレベルでの代表団がNATO首脳会議の前にリビアを訪問中

　6月12日(最初の患者確認から459日目)付け「トルコの日々のコロナウイルス統計」から、新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します(なお、保健省から発表される統計には、明確な矛盾が明らかになっているため、必要最小限度の紹介にとどめています)。

今日の検査件数：　　　　　　　 21万8,758件

今日の感染者数：　　　　　　　　6,076人

今日の死者数：　　　　　　　　　 75人

今日の完治者数：　　　　　　　　5,112人

今日までの累計完治者数：　519万8,057人

今日までの累計検査件数：　5,678万9,542件

今日までの累計感染者数：　532万5,435人

今日までの累計死者数：　　　4万8,668人

重症患者数：　　　　　　　　　　　 973人

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　今日、最初に紹介するAAの記事の見出しは「取引所イスタンブルにおける企業は今年第1四半期に344億リラの純利益を上げた」です。今日(12日)付の記事です。抜粋して紹介します。

　新型コロナウイルス(KOVID-19)流行が国内で拡がり始め、企業活動停止が起こったた昨年3月末から現在までに経過した時間で、取引所イスタンブル(BIST)で取引されている企業は利益を増やし始めました。この過程で、KOVID-19流行期に現れたチャンスが企業の利益に反映されたことにより、分野別の違いにも注目が集まりました。最も高い利益を上げた企業の筆頭には、感染症流行により、確保が困難になった鉄鋼業分野で活動しているエレーリ製鉄が来ました。この期間で最も大きな損失を出したのは、感染症流行のためにフライトが影響を受けたペガサス航空となりました。純利益の順位で、昨年第1四半期のトップ10に入っていたヴァクルバンクとハルクバンカスは、今年はリスト入りでききなかったことが、もう一つの注目される展開となりました。この進展では、銀行が感染症流行期に生産者と消費者に提供した適切なコストのローンによる支援が影響を与えました(管理者注：つまり、エルドーアン大統領の指示により、国営銀行が消費者、生産者(農民を含む)に対して、調達コストギリギリの金利で大量のローンを貸し付けたことによるものと言えます)。

　BIST-100指数として取引されていて、貸借対照表発表機に金融結果を発表した98社が2021年第1四半期に得た純利益は、昨年同期と比べて124%増加しました。その結果、2020年同期には153億7,550万リラであった総純利益は、今年同期には344億3,830万リラとなりました。金融結果を発表した98社のうち、85社は第1四半期に利益を上げ、13社は損失を出したことを明らかにしました。発表された純利益が最大だった企業は26億1,770万リラのエレーリ製鉄でした。これに次いで、25億2,880万リラのガランティ・バンカス(民間銀行)、21億1,320万リラのコチ・ホールディング、20億2,730万リラのアクバンク(民間銀行)、18億5,360万リラのイシ・バンカス(民間銀行)、14億5,270万リラのヤプ・ヴェ・クレディ・バンカス(民間銀行)、13億5,560万リラのテュルク・テレコム及び13億4,820万リラのシシェ・ジャム(ガラス・ガラス製品)となりました。

　今日、2つ目に紹介するAAの記事の見出しは「カルン大統領府報道官は、サリヴァン・アメリカ国家安全保障問題担当補佐官と会談した」です。これも今日付の記事です。

　大統領府報道部から行われた発表によれば、イブラーヒム・カルン大統領府報道官とジェイク・サリヴァン・アメリカ国家安全保障問題担当補佐官が電話会談を行いました。同会談では、両国関係、地域問題を始め、アフガニスタン、シリア、リビア、(東)地中海及びキプロスを中心に地域における進展に関して分析が行われました。NATO首脳会議の一環として、レジェップ・タイイップ・エルドーアン大統領とジョー・バイデン・アメリカ大統領の間で行われる両大統領会談における議題の詳細について話し合われました。

　同発表によれば、NATOの古くからの加盟国である両国の関係を、肯定的な議題によって前進させ、戦略的協力に集中することが必要であると強調されました。トルコ・アメリカ関係に関連する全ての問題でお互いの利益と敬意の理解で問題を取り扱う必要がある点で合意に達しました。

社債投資まとめ

　いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
株初心者向けＩＰＯ初値予想

　今日はトルコのガラス製品を紹介します。
　トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。






今日はトルコ・コーヒーも紹介します。




ここからはブレスレッドです。