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トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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2021.12.29
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カテゴリ:社会問題

 今日(28)は、経済面でも、社会面でもそれほど重要と思われる記事は出ていませんでしたので、今日も「(AAでは)記事にならない情報」を中心に紹介します。なお、最近、エルドーアン大統領から厳しい批判を浴びた、大政翼賛NPOと考えられていたトルコ商工会議所連合会(TOBB)の会頭の発言に関する記事は紹介したいと思います。

 今日は「(AAでは)記事にならない情報」としては、昨日に引き続き、「イスタンブル市役所に対する捜査(特別監査員の派遣)」と、「20日夜から21日朝にかけてドル/TL相場の急落についての報道・発言に関して、国会議員を含む5(その後、更に21のアドレス)に対する刑事告発を行ったという事件」について、いろいろ議論が行われていました。しかし、この問題を始め、その他の社会問題も経済問題も、すべて「いつ、どうやって、早期選挙が行われるか。早期選挙が行われないなら、最後はどうなるのか」という問題に行き着くものと思われます。逆から言えば、最近の動きは全て、「早期選挙を行うための準備、あるいは、行うことができるかどうかを調べているところ」ということになります。「最低賃金の4,243リラへの引上げ」、「全ての給与所得者の最低賃金額までの所得税と印紙税の免除(所得税と印紙税の免除を全ての給与所得者の平等に広げた)」、「ドル/TL相場を1ドル=1112TLへ急落させた(リア高マジックをやってみせた)」などは、経済面からの選挙対策であることはほぼ間違いありません。一方、「イスタンブル市役所に対する捜査(特別監査員の派遣)」と「ドル/TL相場の急落についての報道・発言に対するBDDK(銀行規制監査委員会)による刑事告発」などは、特に前者は、「国民同盟の大統領候補の有力候補者に対する攻撃」、つまり、「最終的には立候補資格を奪うこと」が目的の動きと考えられます。なお、ヤヴァシュ大アンカラ市長に対しては、「法律を使った攻撃」ではなく、「バフチェリMHP党首が直接、脅迫ととれる発言(MHPの創設者で、現在の執行部と仲が悪いアルパルスラン家を支援するなどの民族主義者層への市長の接近を非難)」を行っています。

 ここで少し横道に逸れますが、AKPMHPの共和同盟の支持層は、「イスラム主義者」と「民族主義者」などですが、最大のグループは「中道右派」だと考えられています。イスラム政党、民族主義政党はほかに存在しないことはないのですが、政権を担うことができるほどの「中道右派政党」が存在していなかったこと(ここも、「存在させなかったこと」がより正しいと思われます。最大の脅威であったMHPについても、アクシェネル善良党党首がMHPの党首選に勝利することを妨害し、バフチェリMHP党首を共和同盟に取り込みました(アクシェネル氏は除名され、善良党を創設))が、AKP政権(2015年以降、特に2016年クーデター未遂事件後は、現在の共和同盟に近い形で)19年間続いてきた理由と考えられています。そして、「中道右派」を引き留めてきたのは、「経済的利益」、より具体的には「成長の分け前にありつける」という考えであったものと思われます。それを良く表している格言?名言?として、「(AKP)盗んでいるが、働いている」、「不正は、盗みではない」(濃いイスラム主義者のAKP支援のための発言)などがあります。以前、エルドーアン大統領の長男が会長を務める、FETOに似た、TUGVA(青年基金)という組織に関する記事を紹介したことがありますが、AKPは治安組織、官庁、司法組織のほか、様々なNPOを含めて、AKP支持者を慎重に判断した上で、どんどん送り込むという対応をしています。反対から言えば、「どんなに優秀でも、公務員採用共通試験でどんなに高得点をとっても、AKP支持者でなければ、国家公務員にも、地方(ベレディイェ=市役所・区役所)公務員にもなれない」という状況を作り出していました(この方法で、過去4年間だけでも160万人を採用したという指摘もあります。20193月以降は国民同盟系市長が多く誕生し、そこでは、「平等」かどうかは不明ですが、少なくともAKP支持者でなくても採用されています)。また、国民同盟系市長は違法性の高い、あるいは、公平性の少ない「AKP系の団体への無償贈与や便宜の供与」を停止したため、AKP支持者だというだけではお金が回ってこなくなっているという現実も生じています(「勤務実態のない公務員への給与支給」や「無資格者への社会保障(生活保護)支給」の停止など)

 あまりにも逸れすぎましたので、ここで話を戻しますが、最近の動きは、憲法上は20236月までに行わなければならない大統領選挙(と国会議員選挙)で、「エルドーアン大統領がいかに勝利できるかという試み」ということができます。まずは、数々の経済政策の失敗(より正確には、「横領のやり過ぎで、支持者対策にすらお金が回っていない」?)で、何もしない状態、あるいは通常の経済政策では支持率を回復することはできないことを悟ったために、「一時的な支持率回復を図り、浮揚した一瞬に、急襲選挙を行う」を実行しようとしているものと考えられています。「一時的な人気回復策」の例が上で紹介した、「最低賃金の引上げ」や「ドル/TL相場の急落」です。これからは「国家公務員給与と年金」の改定でも、ばらまきを行うことが考えられていますが、この点でも予算やハイパーインフレ懸念からかなり苦労しているようで、「インフレに押しつぶされることを許さない」と言うような威勢の良い言葉ではなく、特に国家公務員給与については、「公務員は今秋の改定交渉の結果(公式インフレ率+α)に満足し、感謝している」などとネバティ国庫・財務大臣は発言しています。経済面における「嘘の春」の演出も困難な状況(=最早打つ手がなくなっている)のため、今後は「野党攻撃が一層激しくなる(=自分を高く見せることができないため、相手を引きずり下ろす作戦)」と考えられています。

 最後に、これも口頭でのニュースでしたが、メトロポ(-)ル調査会社アンケート調査結果について報じられていましたので、紹介します。共和同盟(AKP+MHP)の支持率は36.4%。「未定・不明」を残した状態での政党支持率は、AKP23.9%、CHP20.3%、善良党10.5%、HDP8.8%、MHP3.9%、DEVA1.9%。大統領選挙でエルドーアン大統領と野党候補のどちらに投票するかとの質問では、ヤヴァシュ大アンカラ市長が54.4%でエルドーアン大統領は32.9%、イマムオール大イスタンブル市長が48.7%でエルドーアン大統領は36.6%となっていました。12月の結果ですので、「ドル/TL相場の急落」前の調査結果かもしれませんので、現時点でもここから多少変化している可能性もありますが、メトロポ(-)ル社の結果としても、

(1)AKPの支持率は低下を続け、CHPの支持率とほぼ同じ水準となった

(2)エルドーアン大統領は、2人の大都市市長のいずれかとの決選投票になった場合、勝てる可能性はない

と言うことが明らかになったと言えます。

 なお、意識して調査しなかったのかどうかは不明ですが、あるいは、存在していてもアナウンサーか調査会社が発表しなかったのかもしれませんが、「クルチダルオールCHP党首 対 エルドーアン大統領の結果」も気になるところです。常識的にはイマムオール大イスタンブル市長との差よりも小さいのでしょうが、45%対40%程度で、クルチダルオールCHP党首が優勢になっているものと想像します

 

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 1228(最初の患者確認から658日目)付けの新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。

今日の検査件数:  368,842

今日の感染者数:  32,176

今日の死者数:   184

今日の完治者数:  23,104

 今日、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1の記事を紹介します。

1 ヒサルジュクルオールTOBB(トルコ商工会議所連合会)会頭から銀行に対して「良心を持って行動することを求める」との呼びかけ

2 BDDK(銀行規制監査委員会)は、13行に対して罰金を科すことを決定した

3 11月のTCMB(トルコ中央銀行)の公式準備資産は1,256億ドルに増加した

4 10月の天然ガス輸入量は15.2%増加した

5 エルドーアン大統領は、『先月末、年間輸出額は2,210億ドルに達した』と発言

 

 今日、紹介するAAの記事の見出しは「ヒサルジュクルオールTOBB(トルコ商工会議所連合会)会頭から銀行に対して「良心を持って行動することを求める」との呼びかけ」です。今日(28)付の記事です。抜粋して紹介します。叱られた後での名誉回復?のための発言です。

 ヒサルジュクルオールTOBB(トルコ商工会議所連合会)会頭は、最近、トルコ・リラで起こった異常な価値の喪失からの大幅な回復を好意的に見ていること、市場の安定を回復させるために行われる全ての対策を支持していることを強調しつつ、「高金利の過重から解放されるためだけではなく、金融市場の安定と見通し可能性を確保することは、経済成長過程を大きく支援することになると私は信じる。また、公的部門で待たれている、民間部門への債権の支払いに対する肯定的で、具体的な行動が介さされたことを我々は喜んで見ている。勿論、いくつかの点で困難な状況は続いている。特に、銀行は中央銀行からの借入コストが14%に低下しているにもかかわらず、最近、貸出金利が異常な形で上昇したことを我々は目撃している。いくつかの銀行は、2530%の水準で、さらには貸付預金口座に35%前後の金利を適用していると聞いている。銀行が、より良心を持って行動することを期待している。

強力な成長を継続させるために、貸出金利とインフレ率の低下、外貨相場の安定を確保する必要があり、過去にあったのと同様に、再びこれを実現させることは可能である。市場における安定を確立させることにより、金融コストでも継続的な形で低下が起こることを見込んでいる。」と述べました。

 

 

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社債投資まとめ

 いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
株初心者向けIPO初値予想

 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。




 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。




















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Last updated  2021.12.29 21:40:23
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