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カテゴリ:経済問題
今日(7日)は、経済面では予測アンケート結果に関する記事が2つ出ていました。1つは2021年11月の工業生産指数に関するもので、もう1つは同月の経常収支に関する記事です。今日はこれらの記事を紹介します。
今日の「(AAでは)記事ならない情報」としては、あまり変わり映えはしませんでした。エルドーアン大統領(とその家族)に対する恩赦と引き換えに平和裏に政権を委譲させるという提案?に関する問題のほか、カザフスタン民衆蜂起、公共料金・エネルギー(電気、ガス)料金の値上げなどにより様々な商品が値上がりを生じさせているというニュースなど、といったものが報じられていました。それ以外では、昨日は「“トルコの経団連”であるTUSIAD(トルコ産業家企業家協会)の会長が、『トルコは国際的に認められた経済政策に復帰することが必要。もしも現在の政策が正しいのであれば、なぜインフレ率の高騰が続いているのか。』とエルドーアン大統領を真正面から批判したというニュースもありました」と紹介しましたが、今日はMUSIADという“エルドーアン大統領応援団企業団体”が、エルドーアン大統領の経済政策を全面的に支持することを表明しつつ、その一方で、「預金を20%以上で集めている銀行もあり、政策金利の引き下げが貸出金利の引下げに結び付いていない」、「輸出によって獲得した外貨の強制リラ転換が行われる割合が高すぎる」、また、「保守的な人はそもそも金利を好まず、ドルをはじめとする外貨を、場合によっては金を購入しているため、イスラム銀行の活性化が必要」と、現状の問題点・不満点を明示的に表明したというニュースもありました。このニュースに対する解説として、「MUSIADが発表している各種の指数は、経済がうまくいっていないことを示している。それにもかかわらず会長は、エルドーアン大統領の経済政策を支持している」というものがありました。ここまでは驚くことでも何でもないのですが、驚くべきは、やはり、会員の苦境、会員からの不満を受けたものと思われますが、「現状の問題点・不満点を明示的に表明した」というところです。つまり、「MUSIADですら、問題点を明示的に指摘している」という状態で、トルコ経済がうまく運営されていないことは、エルドーアン大統領の“信者”からですらこのような不満が出てきているということになります。 また、“それにもかかわらず”、あるいは、“それだからこそかも”しれませんが、トルコのいろいろな海港(5ヶ所以上)の運営権を、「入札なしで何十年も延長する」法律案が可決成立しました。政権交代後も違法(汚職)や委託替えなどの問題が起こらないように「国会で成立した法律」によって対処したものと思いますが、このこと自体が、「AKP(エルドーアン大統領)が裁量だけで、好き勝手をすることができなくなっていること」を示しているものと思われます。トルコが最終的にどこに行きつくのかは、現時点では断言できる状態ではありませんが、「少しずつ変化が表に現れてきている」ということは指摘することができます。
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1月7日(最初の患者確認から668日目)付けの新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。 今日の検査件数: 40万6,796件 今日の感染者数: 6万3,214人 今日の死者数: 157人 今日の完治者数: 2万9,197人
今日、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1と2の記事を紹介します。 1 AAフィナンスは(2021年11月の)工業生産予測アンケート結果を発表した 2 AAフィナンスは(2021年11月の)国際収支予測アンケート結果を発表した 3 アカル国家防衛大臣は、『我々は西トラキアのトルコ人の権利と自由を守り続ける』と発言 4 アクバシュオールAKP副党首は、『TUSIADが指導の中心として役割を担う時代はとっくの昔に終わっている』と発言 5 クルトゥルムシュAKP総裁代理は、『悲観的な予測を行うことで野党の役割を担っていると勘違いしている』と発言 6 国家公務員と年金生活者に対する追加支給を含む法律案がTBMM(トルコ大国民会議、トルコ国会)計画・予算委員会を通過した
今日、最初に最紹介するAAの記事の見出しは「AAフィナンスは(2021年11月の)工業生産予測アンケート結果を発表した」です。今日(7日)付の記事です。抜粋して紹介します。 AAフィナンスの工業生産指数予測アンケートに参加したエコノミストたちは、2021年10月の暦調整後の工業生産指数が、昨年同月と比べて8.26%上昇するものと予測しています。 トルコ統計庁(TUIK)が1月13日(木)に発表する2021年11月の工業生産指数に関するAAフィナンスの予測アンケートは、10人のエコノミストの参加を得て実施されました。それによれば、エコノミストたちの2021年10月の暦調整の工業生産指数に関する予測の平均値で8.38%の上昇となりました。エコノミストたちの暦調整後の工業生産指数の予測は、6.7%から11.0%の間でした。また、10月の未調整の工業生産指数は年間ベースで9.92%上昇すると予測されました。 なお、2021年10月には、暦調整後工業生産指数は年間ベースで8.5%増加しましたが、季節及び暦調整後の工業生産指数は前月と比べて0.6%上昇し、また、未調整の工業生産指数は前年同月と比べ5.36%上昇しました。
今日、2つ目に紹介するAAの記事の見出しは「AAフィナンスは(2021年11月の)国際収支予測アンケート結果を発表した」です。こちらも今日付の記事で、こちらも抜粋して紹介します。 AAフィナンスの経常収支予測アンケート結果に参加したエコノミストたちは、2021年11月の経常収支が、22億3,000万ドルの赤字となるものと予測しています。 トルコ中央銀行(TCMB)が1月13日(木)に発表する2021年11月の経常収支に関するAAフィナンスの予測アンケートは、15人のエコノミストの参加を得て実施されました。それによれば、エコノミストたちの2021年11月の経常収支は22億3,000万ドルの赤字となるものと予測されています。エコノミストたちの同月の経常収支の予測は、30億ドルの赤字から5億ドルの黒字でした。 エコノミストたちは、2021年末の経常収支を147億ドルの赤字になるものと予測しています。アンケートに参加したエコノミストたちの今年末の経常赤字の予測は、100億ドルから160億ドルの間となっています。 今年10月の経常収支は31億5,600万ドルの黒字でしたが、12ヶ月間の累計経常収支は154億2,500万ドルの赤字でした。
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Last updated
2022.01.08 20:21:42
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