福井農苑担当だった私が
イギリスのいただき繕レストランに来て
あっという間に１０ケ月がたちました

こちらに来てからはほとんどレストランで過ごしていました。
バーネット農苑がはじまってからも
作業するほど余裕はなかったのですが
疲れていたときに
農苑でとれた大根葉を茹でて食べたとき
「これが食べたかった･･･！」と感動しました
それ以来
農苑で作業ができるように心がけて生活するようになり、
最近たまに農苑で作業ができるようになり
心身が整いはじめたのかと感じます



今、野菜が少しずつ収穫できるようになり
レストランのメニューに使えるようになりました

ネバネバ丼に二十日大根、
白和えに春菊、
味噌汁、お豆腐に添えるネギ、
サラダうどん、サラダにレタスやサンチュ
天ぷらにえごま葉や野草･･･

農苑でとれたものを少しでも入れれることで
調理をする自分までも何か元気をいただいてるように感じます

自分自身が目に見えない命の力を実感すると
きっとこの野菜たちを食べて
感動するお客様もいると思うし
自分たちで野菜を作れること、
与えられた大地がとてもありがたく感じます

大地に触れ
土を起こすといつもいつも
虫や草の命を奪い、
今までそこにあった生態系を崩します

なぜ無数の命を頂いてまで生きているのか･･･
私はなんのために生きているのか･･･

･･･私にできることは
頂いた命が土となって野菜となって
それが人間となっていくように願って
心を込めて作物をつくること
そしてキッチンでは
心を込めて調理すること

日常生活に埋没してしまうと
忘れてしまいがちな
感謝と畏敬の心を
母なる大地はいつも思い出させてくれます



by　sachiko