Cambridge Display Technology の主な事業動向
・住友化学は、2007年7月に高分子有機ELのデバイス開発企業であるCambridge Display Technology Inc.(CDT)を買収し、完全子会社化した。CDT社は次世代のディスプレイ向けと、照明向けの有機EL技術を開発し、有機ELに関するデバイスおよび材料の基本的な知的財産を多数保有している。・英国政府のTechnical Strategy Board, Department of Innovation, Universities and Skillsの援助で、英国唯一の白色照明OLEDパネルの開発プロジェクトToplessが3年の期間で2007年3月にスタートし、2010年に終了した。英国照明メーカのThorn Lighting Ltd、住友化学の子会社のSumation UK、Durham大学がメンバーであった。のプロジェクトの目標は ・1000cd/m2の明るさで20-40lm/Wの発光効率 ・色温度は白色照明色として2,700Kから17,000Kまで ・1万時間以上の寿命 ・大面積パネルの製造方法の開発で実施した。開発費の£3.3百万(約4億円)の半分が英国政府から援助された。この結果、開発した30lm/W以上の発光効率、500cd/m2での明るさが半減での寿命が3,000時間以上が達成できた。600mmX600mmの照明パネルの温度上昇は15℃以下であり、4Vの駆動電圧であった。面内の有機膜の均一性に由来する、輝度、寿命、白色の均一性には課題があった。有機材料は溶解性のある材料が開発されて塗布プロセスが容易になったが、陰極側の配線とアルミのオーバーコートは真空プロセスを採用するために装置が複雑になった。陰極と陽極の材料に関してはまだ課題が多い。この結果、白熱電球の置換えなどの照明分野以外に、光る壁紙や衣類などへの応用が期待されている。開発した素子の駆動電圧が低いために、太陽電池とリチウム電池と組み合わせた照明器具への期待も高い。・Topless プロジェクト後にスタートする開発費が£4.3百万(約5.2億円)TOPDRAWER (Thin organic prototypes, design, research, applications with end-user recognition)プロジェクトは量産技術の探索を行うもので、その課題は以下のようなものである。 ・量産技術の探索研究 ・材料歩留りの向上 ・材料利用効率を90%以上の達成 ・生産コストの把握 ・生産管理用のインライン計測技術の開発 ・225cm2サイズの有機ELパネルの製作・2011年5月にP-OLEDと有機半導体の開発を行っているシンガポール大学のOrganic Nano Device 研究所 (ONDL)との間で、5年間の地財権に関する共同事業契約を結んだ。P-OLED技術はディスプレイ、照明、太陽電池、薄膜トランジスタ分野を目標にする。ONDL が基礎研究を行い、CDT が商業化して、ONDL に知財権料を支払う。CDTの人材や経験などが、ONDL の基礎開発に生かしてゆく。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆LED照明技術動向・開発動向を分野別に徹底解説!「LED照明製品とその製品開発・製品戦略の現状と予測2011」レポートの詳細な内容とお申し込み⇒ お申し込みサイト◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆世界の有機EL照明産業を地域別にブレークダウン!「有機EL照明産業年鑑2010」 レポートの詳細な内容とお申し込み⇒ お申し込みサイト◇◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◆LED照明産業を製品市場別・企業別にブレークダウン!「世界LED照明産業年鑑2011」 レポートの詳細な内容とお申し込み⇒ お申し込みサイト◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆LED照明と有機EL照明のコンサルティング分析工房株式会社 照明事業部ホームページ⇒ 企業サイト◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━