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イタリアいなかまち暮らし

イタリアいなかまち暮らし

一週間の食

一週間の食

年配の人の家では1週間の食事のローテーションが決まっている。同じ曜日に同じものを食べるというものだ。まず肉ベースの食事か魚介ベースの食事かということが大きなメニューの決定につながり、トマトで煮込むか、オーブンで焼くか、フライパンで焼くか、油で揚げるかも違いをつける。
ローテーションがあるのは昼食で、毎日の夜の食事はあまり変わらなくて野菜の種類が変わるぐらい。

多くの家庭で伝統に従って食べるものを決める曜日がある。
例えば日曜日の昼食は肉ベースで、1週間でもっとも豪華で正式な食事で、近くに別に暮らす息子や娘も呼ぶことが多い。例えば夫の実家ではパスタはラグーソース、メインはラグーかオーブン焼きである。最近ではレストランでフルコースを食べる家庭もある。

金曜日は魚食の日で、魚介ベースの昼食を食べる。夫の実家ではパスタはムール貝のトマトソース、メインは魚介のトマトスープである。
しかし内陸部の地方では魚嫌いの主婦もいて、金曜日も魚を食べない家庭も少ないがある。また、魚の調理が難しいのでシーフードレストランで食べる人もいる。

金曜日以外も、金曜日と比べれば控えめで拘束が弱いが、魚の日と言うのがある。町によって違うが火曜か水曜だ。金曜日とこの魚の日は魚屋やスーパーで魚介を売っている量、種類ともに一気に増える。(ちなみに日曜日は商店もスーパーも休みなのは言わずもがなだが、月曜も魚屋は休み。なぜかというと漁業者が日曜は漁に出ないから。)

この魚の日を含めトータルで、魚を食べる日は、住んでいる所が漁村でも週に3、4回。内陸の町なら0回~2回程度であり、海に囲まれているくせに日本と比べて一週間に魚を食べる量は少ない。しかしこれは地中海の魚が小さくて捌きにくく、さらにイタリアの魚屋ではあまりきれいに内臓やうろこをとってもらえず、切り身も新鮮なものは手に入りにくいせいだ、と夫は主張している。

また、クリスマスとイースターにも食べるものが決まっている。これについては紹介している本やホームページも多いだろうので、今のところ省略する。私もまたのちのち写真入で紹介したい。

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