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カテゴリ:仕事
カンポバッソは文化も経済もせき止められた水のようによどんで濁って動かない。ことに土地や事業などの大きな買い物となると交渉も非常にのんびりしてなかなか進まない上に、新しく出てくる物件も少ない。 まあ土地を探していたときにこれもイヤになった理由の一つで、結局条件にあった土地(レストランが許可される地区で、かつ住宅地で、そこそこ広く、見晴らしがよい等。多すぎ!?)など見つかりっこないとの結論に達したのもあってここでの土地購入はあきらめて移住しようということになったのだ。 ちなみに土地の売主がだらだらと交渉を長引かせて強気なのは理由があって、イタリアでは固定資産税はほとんどないに等しいようなもの、かつ相続税もない(のかな・・・。あってもないに近い)ので、遊んでいる土地でもずるずる所有しても損はないのだ。 レストラン事業はまあコソコソと売りに出しても、そうすぐに売れるものではないとはわかってはいたが、やはり賞味1年は売れなかった。なのでもう少し広告を増やしてみた。見に来る人はぽつりぽつりといるがリピーターは少ない。この前の人は1年前の広告で一度来た人で結構本気で話していたので今度こそかと思ったが、分割で払うという話にちょっと難色を示すととたんに話は滞った。買う気を失ったのかじらせて条件を飲む気にさせたいのか、こっちの人は分からない。 今日はまた別の1年前の広告で来た人がもう一度来ることになっているのでこちらもかなり期待しているが、やはり一度見て気に入らなかった人はもう一度見ても気に入らないかなぁという覚悟もある。 レストラン事業を売るとは言え、商業許可(普通イタリアでは地区に対して飲食店はいくつ、肉屋はいくつ等等各商業に制限を設けているが、ない地区もある)は、チェントロストリコなのでフリー。場所は賃貸で、ウチが入ったときは何もなかったので賃料は破格の安さ。今客はほとんどないので、売値の設定は設備代と工事代だけ一部帰ってくればいいだけという計算だ。 しかし場所がちょっと問題なのかも。やや町外れ、中心地から坂道を15分ほど歩く。しかも夜はやや人気がない。バスの停留所もない。専用の駐車場もなく、町なかの公共駐車場からちょっと離れているのに、周辺の道路はいつも住民の車でいっぱいという、びみょ~~な場所にあって徒歩も車も不便なのだ。 はやらない理由もこれなんだろうなとも思うが、不況で堕ちて行く前はそれでもやっていけてたのでやはりそれが唯一の原因ではない。まあ1年前からはやる気が激しく落ちてきて、早く売って移住したい気持ちでいっぱいで、メニューを変えてからも大々的に広告しなかったのが大きいか。 ただ、今売れてもバンクーバーがオリンピック中に行くのは避けたい。逆にオリンピックが終わるころには行きたいので、3月初旬までには売りたい。そろそろ厨房器具だけ二束三文で売り払うとか、場所のオーナーに売買を託して出て行くとか言う覚悟も出始めている。 このところNHKニュースでバンクーバーの街を映すのがうれしい。ネットでいくら写真を見たって、テレビの画面で動画を見る感動にはかなわない。テレビの前で2人で盛り上がっていた。オリンピックよりも興奮します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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