時にはイタリア人のように

新年あけましておめでとうございます

昨年中は訪問＆書き込みありがとうございました

今まで問題、トリビア、怖い話しを書いてきましたが
ついに怖い話しのネタがほとんど尽きてしまいました
今年からは怖い話しと併用でショートショートも
混ぜて書いていきますので本年もよろしくお願いします

これはお年玉です
（＾3＾）☆Chu!!

　　　　昨日の問題　

大阪と言えば道頓堀のカニ道楽のカニが有名ですが
このカニが、ある鉄道会社にＣＭ出演した事があります
さてどの鉄道会社のＣＭだったでしょうか？

1、ＪＲ東日本
2、ＪＲ東海
3、ＪＲ西日本

2，JR東海 （あかね空さん）
2、ＪＲ東海 （Dorikiさん）11
（ Dorikiさん破竹の11連勝、何処まで続くのか？）
答え
２のＪＲ東海でした
説明はちょっとトリビアで

　　　　今日の問題

貯金箱といえば豚の貯金箱が有名ですが
さて世界で最初に豚の貯金箱を作ったのはどのあたり
でしょうか？

1、アジア
2、ヨーロッパ
3、北米

さてどれでしょうか？

　　　　ちょっとトリビア

食い倒れの町大阪、その中でも全国的に有名な「かに道楽」
その看板でもある巨大ガニがＪＲ東海のＣＭに出演した事があります
最初は自社のシンボルでもあるカニをＣＭ出演させるのに
渋っていたそうですが、交渉により出演する事になりました
このＣＭではカニが休暇を取って新幹線に乗り
温泉旅行や東京遊覧にでたのですが
この時、看板は修理の為に店から消え、丁度ＣＭとあいまって
本当に旅にでたような感じになり評判になりました
しかしＣＭ出演したのは全長５メートルの物で
二代目が７メートル、３代目が８メートルと比べると
少し小振りになっています

　　　　セールストーク（ショートショート）

男は英会話のセールスの仕事をしていた
しかし生まれながらの口下手でいつも会社からのノルマを
果たす事が出来ず、同僚たちからも馬鹿にされていた

「いつかは一番の成績を取ってみんなを見返してやりたい」
そうは思っていたが実力がついていかなかった

そんな男の同期の同僚は常に一番の成績を収めて
同僚に勝たなければ決して自分が一番になれない事を知っていた

そんな月末のある日、男が一番嫌な成績発表が行われた
相変わらず男は最下位、同期の同僚は一番で、当たり前のように
社長賞として10万円の賞金を受け取っていた

同僚は男の横を通る時に、馬鹿にしたように「フッ」と笑った

「クソー、あの野郎馬鹿にしやがって
　悪魔に魂を売ってでもあの野郎の悔しがる姿を見てみたい」
安アパートで酒をあおりながら愚痴をこぼしていると
ドアを「トントン」とノックする音が聞こえた

（今ごろ誰だろう？）そう思いドアを開けると
そこにはコートと目深に帽子をかぶった男が立っていた
「どちら様ですか？」
「始めまして私はこういうものです」
差し出された名刺を見てみると
「悪魔」と書かれていた
ギョッとなり悪魔の顔を覗き込んでみると確かに
真っ黒な顔に、おでこには二本の角のようなものが生えていた
声をあげようとする男に悪魔は言った
「声をあげる前に私の話を聞いてください」
いきなり危害を加えそうに無い悪魔の態度に男は家の中に
悪魔を入れてみることにした

「先ほど私がこの近くを通りかかると、私を呼んでいる波動を
　感じまして、家の前まで来るとあなたが悪魔に魂を売ってでもと
　おっしゃってたのでノックさせていただいたのです」
「ちょっと待ってください、それは言葉のあやで
　本当に魂を売ろうなどとは思って無いんですよ」
「はいはい、分かっております、あなたのように本当は
　そこまではしたくないから、酒をあおって愚痴をこぼし
　ストレスを発散するしている人はたくさんいますから」
「それならどうして？」
「私も一応悪魔をやっておりまして、違うからと言われて
　はいそうですかとは言えません
　だから一度試してもらえませんか？」
「試す？」
「はい、普通は一度のお願いで魂をいただくのですが
　最近は映画やドラマの影響でそう簡単には魂をいただけません
　その為に一度お試しをしていただいて
　もし良かったら二度目に魂をいただく契約をして頂きます
　もちろん一度目は無料でサービスさせていただきます」
「本当にタダ？」
「はい、もちろんです、それでは成績を上げて同僚に
　悔しいも思いさせる、それでよろしいですか？」

男は悪魔に二つ返事でお願いした

その次の日から、男が訪問する先全てで、英会話セットは
売れに売れてついには念願の一番の成績を取った
上司からは「今までの最高記録だ」と誉められて
同僚からは「スゴイスゴイ」とうらやましがられた

しかし悪魔の効力が切れたのか、次の月にはいつも通り
最下位の成績になってしまった
上司からはあきれられ、同僚からは「まぐれだったんだ」と
陰口を叩かれた

「もう一度悪魔に頼もうか？」男は悩んだ
あの皆からちやほやされた栄光が忘れられなかった
そしてもう一度悪魔と話してみようと名刺に書いてある
番号に電話をかけた、すると悪魔はすぐに飛んできた
「願いを叶えて魂を売る決意をされたんですか？」
「いや、その前にちょっと聞きたい事があって」
「聞きたい事？」
「その、願いを叶えるとすぐに魂を取られて死んじゃうの？」
「ああ、そういうことですか、ご安心ください
　魂をいただくのはあなたが死んだ後の話で
　それまでは普通に生きていただきますから」
「それを聞いて安心しました、でも魂を売るには条件があります」
「どんな条件ですか？」
「私が死ぬまで、一番の成績を取らせ続けること
　それが魂を売る条件です」
悪魔は少し考えてからこう答えた
「いやー、駆け引きがお上手でらっしゃる
　わかりました、お約束しましょう
　あなたが死ぬまで、一番を取り続ける事を」

それから悪魔が言う通り、男は一番の成績を取り続けた
それが社長の目にとまり、社長の娘との結婚話も持ち上がった

しかし最初に悪魔と契約してから半年後
いつも一番だった同僚と同着の一番になった
悪魔に文句を言ってやろうと電話をすると
悪魔からの返事はこうだった
「一番の成績を取らせているのだから
　　　　　　　　間違ってはいないと思いますよ」
男は言いたい事もあったが、悪魔を怒らせるのが怖くて
それ以上は何も言えなかった

その次の日、男は同着の同僚と一緒に社長命令で
営業に出る事になった

同僚に運転を任せて眠っていると「ドン」というスゴイ音がした
目を開けると車はペシャンコになってダンプに突っ込んでいた

魂となった男の横には悪魔が立っていた
「じゃあ約束どおり魂をいただきますよ」
「ちょっと待ってくれ、私はまだ死にたく無いんだ」
悪魔は有無を言わさずに持っている鎌で男の魂の尾を切った
そして悪魔は男の魂と一緒にもう一つの魂を手に持っていた

「バカな奴らだな、たかが一番の成績を取る為に
　魂を差し出すなんて
　それに自分たちはインチキな英会話セットを売っているくせに
　死ぬまで普通に生きてもらうと言う
　悪魔のセールストークに騙されるなんてどうかしてるよ」

　　　　この話し終わり