2020/05/25(月)11:59
原材料のお話:5
原材料のお話をしたくて書き始めましたが
前回は調整をしてサプリメントを作っていますとして終わりました。
ちょっと忙しくなったので
そこまで書いて公開しています。
ブログはその時にお話したいことを
打ちっぱなしで公開を念頭に行っていますので
お話をするように投稿をしてみたいと思っています。
続けます。
サプリでもフードでもいいのですが
人間でも動物でも対象は同じでいいのですが
既製品を混ぜるだけ
同じようなものを混ぜて増やすだけ、
もしくは食べる量が一定なのでどのくらいの割合で食べるのかわかれます。
先の方は増やすだけなので
同じ成分をドンドン与えることになり、
必要以上の補給をすることになることです。
サプリメントを増やしていくと起こる出来事です。
食べる量が一定量と言うのはドライフードのことを思い浮かべてください。
このことも一緒にお話をしたかったので脱線しつつします。
ドライフードを複数のメーカーを混ぜて与える人がいます。
これは味覚を広くさせる面で良いことだと私は思っています。
ただ、一つのフードが〇〇の栄養素が多いので混ぜて、
とフードで栄養バランスを摂ろうとすると無理が生じることがあります。
それは、普段より多く食べさせることは難しいからです。
理解できますか?
その点サプリメントの特徴の一つとして
逆加工食品というものがあります。
言葉は理解しにくいですが、加工するときに失われるビタミンミネラルがあり、
カロリーが残っていく加工食品と逆に、
タンパク質脂質、炭水化物のカロリー源を減らして
ビタミンミネラルなどを補給しやすく加工したサプリメント・・・逆加工食品
言葉は理解しにくいですから、「カロリーを省いた栄養補給がサプリメントの一つの目的」
とお考え下さい。加工時に失われる栄養素を補給する。。。
(もちろんこれがサプリメントの目的の全てではありません。)
ドライフードのサプリメント「サプリメント(カロリーを省いた栄養補給)」
を利用するのは栄養バランスを整えるうえで、摂取量をあまり多くせずに調整できるので
いい方法です。しかし、フードを混ぜてバランスを整えるのは
摂取総量を増やせるわけではないのでなかなか難しいです。
これは混ぜる餌でどのくらいの栄養素が実際に増えるのか計算してみるといいと思います
フードを混ぜても期待するほど栄養素の補給量は大きくは変わることはないでしょう。
このお話を書いたのはある人とお話をしたお話を思いだしたからです。
よくフードを混ぜて「栄養バランスを考えていますね」と言う会話を見かけますが
思うほどブレンドしたときの栄養素の変化はないよね。というもの。
その通りですね。3つを仮にブレンドしても
食べる量が増えるわけないので、実際はどんなものでしょう。
このフードの配合はフェレットの場合西暦2000年以前に起こった出来事です。
私の記憶では、フードの入手できないことでのリスク分散のための行動で
栄養バランスを念頭に置いては始まっていないと考えています。
私がフェレットに関わりだした1995年当時は
フェレットフードも少なく、猫餌の代用を良く本でも見かけました。
フェレット用フードが種類が増えることなり
どの餌がいいのか話題に上るようになりました。
どれがいいのかの選択です。
そのあとにフードの入手困難なことが起こりました。
輸入の問題や流通量の問題など
食べていた輸入フードが突然入手困難になる。
単一フードを食べていたフェレットは餌の切り替えが難しく
そのリスクを避けるためにブレンドの動きが生まれたと記憶しているのです。
古い皆さんいかが記憶されています?
私もブレンドでカロリー計算や栄養素の量を表計算でできるようにしていましたが
サプリメントで調整するよりも大変なので、フードのブレンドで栄養調整をするのは
あまり考えていません。あくまでも第一は味です。
この味のことをひとつ。
単一な味で慣れて育つと、多様な味にビックリして好まなくなります。
ですから小さいころからいろんな味の変化を経験させて
フードの切り替えや、おやつ、サプリメント、薬を与えることに難なくするように
育てる方がいいと思います。
人間でも幼少期に味の多様性を経験していないと
偏食でおいしさとして感じにくい人に育ってしまいますから
幼少期の育て方は大切だと思います。
この味の単一化を避けるためにも
ブレンドフードはいいかと思います。
日本人は文化として口のなかで味を作りますね。
米飯を口に入れて、味噌汁を入れて、おかずを口に入れて咀嚼して。
いろんな味を楽しみますね。
これは他の国ではそんなことが一般的ではないようです。
世界の食文化を覗いてみてください。
ドライフードを食べておけばいいのよ。。。
これでは味覚が単調化して
初めて食べる味がおいしくない、食べてはいけないと
認識してしまうのもうなずけます。
では、野生下ではどういうものかと想像してみてください。
最近は鮎釣りの解禁の話が新聞で見かけますが
鮎のはらわたの味は、川で違うと言います。
食べている物で味が変わるのです。
食べ物には旬があり、脂の乗った時期や
不味い時期もあります。
今日は私はビワが収穫できて、口にするととても甘くて
おいしいなーと思っていたら、帰宅したら家の裏から大桑の実を母が収穫していました
これは旬、季節の話ではありますが、こういう果実は鳥やハクビシン等の
野生動物が狙っていて、良く言うのは「明日摂ろうと思っていたら
その日に盗られていた」というものがあります。
これは、野生動物が食べごろを観察していて
人間がそろそろだなーと思う同じタイミングで食べてしまうという事です。
味見をしていれば狙われているなーとわかるのですが
おなかに入るだけ大量に食べていくので
生産者さんはガッカリしています。
つまり、おいしい時にたらふく食べるのです
豚のコロは好きな葉っぱがあります。
そして嫌いな(食べない)葉っぱがあります。
私たちが役に立つとは思わない葉っぱにも好きなものもあり、
私たちがおいしいと思うタケノコも大好きで真っ先に食べています。
白菜やキャベツはおなかが空いても食べません。
自然界は味覚の変化が起こり、それを食べる小動物の栄養価、味も変わります。
小動物の味と言うのは、それを食べる肉食動物が感じる味ということです。
狼は肛門を食い破り腸を真っ先に食べると読みましたが、
それはおいしいからなのでしょう。
腸の粘膜はグルタミン酸というので
それはおいしいのでしょうね。グルタミン酸ナトリウムは商品名味の素で旨みですね。
おいしいものは肉も魚も内臓に行きつくと言った人がいましたが
生肉よりも、内臓はおいしいのでしょうネ。
ともかく、肉食動物も肉ばかり食べているようで
味は単一ではないのです。
魚のはらわたは苦いですが、
ネズミのはらわたの味はどんなものなのでしょうかね。
家畜としてペットとして飼育されている動物はまた条件は違ってきますが
野生であれば味は単一ではないというのはご理解ください。
人間ではやはり幼少期に味を体験していないと
大人になっても味の多様性を受け入れにくい傾向があります。
また、経験したことのない味を大人になって触れると
受け入れられない物があります。
いくら栄養が有るんだよと言われても
口に入れられない物もあるのではないでしょうか?
動物も同じでしょう。
経験したことのない味をいくらおいしいよーと向けても
受け入れられないのは、それまでの成長期の経験に関わっているのかもしれません。
このようにフードをブレンドするのは味の多様性を受け入れやすい土壌を作るために
私はお勧めしたい方法です。まあ、犬であればドライフードに人間の食べ残しで
犬に与えていいものを与えて味の多様性を経験させるのもイイ事だと思います。
我が家の柴犬のミヤちゃんは大人になってからやってきました。
里親を探されている犬を迎えようと思っていたので
私たちの嗜好に合えばどんな犬でもよかったので
戴いてきました。
大人になるまでブリーダーさんの犬舎で
檻に入って生活していたので幼少期から育ててきたこれまでの犬とは
イロイロと社会性も行動も違っています。
なかでは人間の食べ物を食べないのが変わっています。
人間の食べ物を食べるのが良いか悪いかではなくて、
犬が食べるモノを与えてもすぐには口に入れません。
これは先ほどから説明している幼少期の味の多様性の経験がないために
口に入れていいのかわからなく困惑していることです。
たくさんの兄弟がいれば我先にと
ガッツイて飲み込むこともありますが
競争相手がいない動物の場合味わって食べることもします。
いずれにしても幼少期からの経験はいろいろと違ってきます。
味覚に関しては味を体験させるのが大切だと思います。
脱線しすぎたので次回に続けます。