2005/11/29(火)23:17
炭 ・・?
大袈裟なんだよね ワザワザ化粧台に飾って
どう見ても炭だよな
(いやいや この姿にワビやサビがアルのです。)
なるほど、ワサビね、全く立派なワサビだ
50センチはアルね。
(違うって わび&さび)
え~~~実のところ私は わびもさびもわかりません。
何を血迷ったのか、わざわざ炭に漆塗るなんてっ・・
実際何もしないで飾って置いた方が、色々効果があるものです。
消臭とか湿度調整とか
まぁ~それはさて置いて、作り方を
ご存知の通り、炭は触ればボロボロと壊れてしまいます。
そこで、木地固めの方法で固定します。
通常テレピン油で二倍程度に希釈しますが、この場合二倍程度の希釈では、
拭き取りが出来ないので、表面に生漆が残ってしまいます。
そこで、五倍程度まで希釈し筆で塗りつけ、染み込ませます。
これを乾燥を挟み4、5回繰り返し表面を固めます。
炭の種類にも依りますが、
せいぜい染み込んで数ミリ程度壊れ易いことには変わらないので注意が必要
炭の粉も手に付かず、壊れ難く成った所で加工を始めます。
上の写真の場合、化粧台に載せているのでその固定用の穴直径30ミリ(黄色の円)と、
花を生ける穴 直径60ミリ(赤の円)を開けなければなりません。
穴の開け方は、色々ありますが、丁寧に開けないと壊れます。
私の場合工具がいろいろ有るので、
ボール盤とホールソーでゆっくりと開け、
底は安い鑿を使ってコツコツと平に
コツコツコツコツ・・・・・
穴が開いたところで、固定を開始
この部分しっかり固定したいので、色々考えました。
一案 ボンドで固定
厚塗りすると固まるまで時間がかかるし、
隙間に流れ込んこぼれてしまうので却下
二案 さび漆や地の粉で固定
これも厚塗りが利かない
5ミリ辺りを越えると一週間以上乾燥に時間が掛かるので、
一考の余地あり
三案 硬化速度の速い糊漆を和紙に染み込ませ、詰め込む
と言うことで第三案を採用
炭の固定用の穴を上にして固定(この辺り、写真を撮ってません・・謝)
細めに裂いた和紙の両面に糊漆をヘラで塗り、
先に穴の底に敷き、
台を差し込んで穴の隙間に丸めるように糊漆を塗った和紙を、
押し込み固定します。
穴の縁より少し浅めに詰め込んだらそのまま2・3日置き硬化させます。
動かない程度まで硬化したら、さび漆で穴を補修します。
完全に硬化乾燥するには、暫くかかるので、
その間に反対側の花器の部分の穴を、防水処理
この穴 中がスカスカで隙間だらけ、さび漆や地の粉では塞がらない
そこで、また糊漆と和紙を使い、器状に和紙を貼り付けます。
それほど大きくない穴なので、和紙を三枚ぐらい重ね乾燥硬化させます。
乾燥後、さび漆を塗り後にサンドペーパーで表面を均し、
色漆などを(好みで)数回塗り仕上げます。
・・塗り方なんかは、過去ログなんぞをを参照してネ・・
固定部分のさび漆が硬化したら、彫刻刀なんかで適当に荒らしてから、
呂色漆(黒漆)を塗るとほとんど判らなくなります。
最後に呂色漆を薄めて、炭全体に塗ると色調が安定しますが、
あまり、塗りすぎると光沢が出て炭らしくなくなるので注意が必要かも
(この辺は好みと言うことで)
いい加減な解説で判り難かったと思いますが、
これに付いては殆ど記録とってないので、参考程度に留めました。
最後まで読んでいただいてアリガトでした。
次回はこの発展形を掲載予定かも・・・一応未定と言うことで