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2014.07.04
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カテゴリ:健康
一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第923話 「代替医療の闇」

 代替医療って何のことですか?と聞かれれば、公的な保険が利かない医療類似行為の総称とでもいった書き方でいいのかなと思わないでもありませんが、たとえば癌の治療だと、3大療法と呼ばれることもありますが、抗がん剤治療、外科的な手術、放射線治療が一定の効果が公認されている正規の治療法とすれば、これらにあてはまらない治療法全般を代替療法と呼ぶことがあります。

 したがって、国家資格ではあっても、鍼、灸の類が代替療法に区分されたり、湯治を含む温熱療法の類なども代替療法に区分されるわけですが、次第に該当する範囲が広がっているのも確かな話で、医療保険の対象になっていない治療法というだけでなく、市販されているビタミンやミネラルのサプリメントの類を摂取する行為も代替医療(もどき)と認識されるようになってきていたりもします。

 ややこしいのは、断食などを含む食養生の類も代替医療とか、アガリスク、イソフラボン、ゴマ、鮫軟骨、・・・、フコイダン、プロポリス、メシマコブといった食材に区分されても文句がいえない素材をサプリメント化して経口摂取する健康補助食品の分野までも代替医療(もどき)と認識されるようになってきていることで、以前にこの手の話をしたときに、”一月、一瓶、一万円の法則”といった具合に素材の原価に関係なく切りのよい価格設定が成立している不思議があるといったいささか天邪鬼な解説をしたことがあります(黒い笑)。

 商売柄、この種の健康補助食品の小売をしませんか?といった勧誘に思い出したように遭遇することがあるのですが、興味深いのは明らかに詐欺の物販パターンが成立していて、末端の小売をしている人の得る利益よりも、中継ぎをする人の得る利益の方が高く物販に伴うリスクも低い事例が圧倒的に大きかったりしますし、サプリメント先進国である亜米利加においても、しばしばというか慢性的に”サプリメントの価格って素材の原価などから考えて妥当なの?”といった疑問の声が上がっていると書いていいのではないかと(私は)思っています。

 癌治療と関係が深い食事療法としては、欧米で昔から信者が多いゲルソン療法が知られていますが、これは独逸のマックス・ゲルソン医学博士が考案し確立した食事療法で、動物性たんぱく質と動物性脂肪の摂取制限、野菜と果実を素材とする新鮮なジュースを1日に2~3リットル摂取し、食材は未精白の(胚芽などを取り除いていない)穀類、豆、キノコ、海草を主にし、乳酸菌なども一定量摂取するものの調理に原則的に塩を使わない(減塩ではなく無塩)といったあたりは比較的知られた特徴かもしれません。

 もちろんというか、禁酒、禁煙、(コーヒー、茶などを摂取しない)禁カフェインな生活が要求されますし、専用に栽培されたコーヒー豆を使ったコーヒー浣腸も定番で、このコーヒー浣腸だけでも一つの健康法というか個人でもできる腸洗浄法などの触れ込みで(一部では)知られていたりします。

 つまり、食生活を改善し、ある種の毒抜きをすることで健康になれるのではないか?という考え方とまとめることができ、日本だとマクロビオティックの呼称で知られる桜沢如一(さくらざわゆきかず)が1960年代に普及活動を本格化した玄米菜食を軸にして動物性食品を摂取しない食養生法が知られていて、欧米のセレブにもマクロビオティックを実践する人が珍しくなかったりします。

 まあ、これを書いている時点で食養生をあれこれ主張している人の内容を検証してみれば、ゲルソン療法やマクロビオティックの亜種ないし”もどき”が主流ですが、それでいて、自分が独力でより効果的な食養生法を考案した云々とやらかしていることが珍しく無かったりします ・・・ ま、私が”それで寿命が縮むとしても好きなものを食べて満足して死んでいく人生が最高”だと思っていることは常連さんたちには解説不要でしょう(笑)。

 もっとも、食養生の場合、工夫次第で食事にまつわるコストを下げることも可能ですが、サプリメントなどを摂取したり、神秘のパワーがある水の類を死ぬまで摂取し続けるように心理的に誘導していく詐欺まがいの代替療法(もどき)ともなると(以下略)。

 専用の物販を伴う代替医療(もどき)の場合、健康食品の中でも”一か月分が10万円”という高額設定の商品でありながら驚異的な売り上げを達成(年間360億円を越える市場だったこともある)したのがアガリスクで、”末期癌が消えた!”とか”余命○ヶ月の癌が治った!”とかいったフレーズが乱舞し、利用した個人の驚異的な体験談の類も満載された関連書籍(いわゆるバイブル商法)が100冊を軽く越えていたりもします。

 もちろんというか、さすがにというか、2005年に警視庁が複数のアガリスクなどを販売していた会社やバイブル本を出版していた出版社を家宅捜査して薬事法違反で逮捕者が6人出たあたりがすべてを物語っていると私は思いますが、一連の捜査で発覚した事実として、バイブル本に掲載されていた”個人の体験談”がフリーライターが捏造した架空の物語だったという程度のことは書いておきます。

 なお、アガリスクの成功(?)に刺激されたのか、類似の手口でメシマコブとかフコイダンなどなど比較的新顔の食材を使った健康食品も市場を拡大していったというか、現在進行形で勢力を拡大している”驚異の治癒力”やら”自己免疫力を増強する”といったキャッチコピーと供に市販されている食材というか健康食品があることは常識の部類かもしれませんし、TVのCMやら雑誌の広告などで目にしない日が無いんじゃなかろうか? ・・・ それでいて、死亡原因の上位から癌がなかなか陥落しないでいることは御存知の通り。

 まあ、医薬品と公認されている薬剤の場合でも、申請段階のデータの捏造などが公認後に発覚して社会問題化することが皆無ではありませんし、日本人の薬好きと外国から揶揄されることがあるくらいに気軽に多用する傾向があるあたりから考えても、薬のような外観のサプリメントや健康補助食品の類に薬のような効能がある(実際、プラシーボ(偽薬)効果という効能も知られていはいますが)と思い込む人が珍しく無いのかもしれません。

 何ゆえに、長々とこの手の話をしているのか?というと、ここのところ書店の家庭の医学や健康本などのコーナーで”食べものだけで余命3か月のガンが消えた(幻冬舎、高遠智子(45歳))”が平積みになっているのが目に付いているからで、これを書いている時点で20万部越えを達成したようですが、これがまあ悪質なバイブル本と書いて差支えが無いことと無縁ではありません。

 私が思わず笑ったのが、著者の経歴や資格として、”2005年に北京中医薬大学の薬膳専科に1年間留学して「国際中医薬膳師」の免許を取得した”としていたことで、北京大学だと医学部ですし、公認されている中医大学の場合は中医中華専科(複数年)の類はあっても1年程度で満了となる薬膳専科といった学科がそもそも無いんじゃないかと。

 というか、今となっては一定の条件を満たせば日本国内でも受験できる”国際中医薬膳師”とか”国際薬膳調理師”の資格で検索すれば出てくる国立北京中医薬大学の場合はですが、従来は中国の本校において規定の授業を終了した上で段階を追って取得していた上位資格になるようですし、過去に中国政府が公認している医学系の大学において(母国において医学部を卒業していたり医師免許を取得しているわけでもない)1年程度の超・短期留学の外国人に一足飛びで与えられる程度の資格が”国際中医薬膳師”だと解釈すればいいということなのか?

 まあ、それ以上に”ギャグ?”と思ったのが、パリのリッツホテルにある料理教室リッツエスコフィエが関係する経歴話で、こちら1年で取得したと主張する”国際中医薬膳師”よりは長い4年ほど(2000~2004年あたりか?)料理教室に通って”フレンチガストロノミー上級ディプロマ”という資格と”アロマ・ハーブセラピスト”という資格を取得したと主張しているあたりで、おいおい、この人のそもそもの”話の始まり”って、28歳のときにスキルス性の卵巣癌(これを書いている時点だと末期の卵巣癌で余命宣告半年となっているようですが)が発覚して3年ほど治療したものの肺に転移したことで治療を放棄した(31歳?)あたりからじゃなかったのかと。

 治療を放棄した後、車椅子でないと移動が困難なほど体調が悪化していたものの渡仏してモンマルトルのあたりでドライ・トマトを食べたら旨かった云々といったあたりから食に興味を引かれて勉強を始めて云々とかだと、とても合わない余命の計算を不思議に思う私の方がおかしいのか?異国で勉強しながら3ヶ月に1度は飛行機で片道10時間以上のフライトになる日本へ検査帰国するような体への負担さえもはねのけて末期ガンを消す料理のレシピが国際的な製薬会社や国家レベルの研究対象にならない不思議は別枠とするしかないですが。

 私が曲解していたり時系列を勘違いしているのかもしれませんし、”スキルス性の卵巣癌って実在するの?”というあたりから疑問に思う知識レベルで西洋医学の専門教育を受けたわけでもない私の頭のできに難があるのかもしれませんが、ただ、専門医に余命6ヶ月の末期の卵巣癌と診断された人の余命が3年を越えて延び、肺への転移を理由に治療を止めて渡仏していながら少なくともホテルの料理教室に通っていた4年の間は止まっていたか、癌が急速に消えていったのでなければ計算が合わないんじゃなかろうか?

 私の知っている狭い範囲の話にはなりますが、多臓器に転移している余命半年未満の末期がん患者の体調などを考えると”?”と思うなというほうが無理な話の流れということです。

 ちなみに、宗教がらみで難病に侵されていた余命数ヶ月の病人が治ったとかいった”ルルドの泉”級の奇跡現象が生じた話は昔々から存在していますが、なにしろ本のタイトルが”食べものだけで余命3ヶ月のガンが消えた”ですから、著者が自分のガンが治った(消えた)のは神仏の加護や奇跡現象の類ではなく、自分の開発し実践した食養生法にあると認識していると(私が)解釈するのは自然な流れではないかと。

 別の視点だと、浅学非才の我が身と比べて抱く最大の疑問は、実質5年ほどの間に、日本語か英語の授業で日本語か英語の試験ならともかく、フランス語と中国語という異なる言語体系の壁を克服してそれぞれの国で異なる分野の専門性の高い用語が絡む資格を余命半年とか三ヶ月と宣告されるレベルの末期ガンに侵された体で取得できるものなのか?という点で、少なくとも語学の超天才の部類か、生まれ育った環境が独特で、日本語、フランス語、中国語が最低でもそれぞれの国で義務教育を卒業しているレベルに達していたのか?と。

 繰り返しになりますが、多臓器に転移している末期ガンが消える食事レシピがあるのなら、なぜ世界中の医科大学や病院などが研究したり病院食として採用しないのか?も謎といえば謎ですし、印度料理というかヨガやアーユルベーダ関連の資格話が出てこないのも謎といえば謎ですな ・・・ いずれにしても、アガリスク尽くしの料理の類ではないとは思いますが。

 まあ、長くなりますので私見に基づく食生活と癌に関する話はまた別の機会に。

(2014/07/04)





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Last updated  2014.07.05 02:57:54
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