2010/06/06(日)23:09
神父さんのDVD勉強会(2)
つづき 2 それに比べてラベンナの教会は豪華絢爛なものでした。
ビザンチンの流れを受けモザイク画で内側の壁、天井全てが埋め尽くされています。
どうしてモザイクなのかと言えば、フレスコ画と違ってガラスを埋め込めばどれほどの年代を重ねようとも決して色あせることが無いからなのです。
このモザイクは色ガラスで作られていて太い色ガラス板を割った側面が表面になるように埋め込まれています。
なぜなら光が当たった時、ガラスの側面の切り口の方がきらきらと輝くからです。
そう、天井にはどこからでも光が届くように窓が8面取り付けられていました。気の遠くなるような作業を高度な技術を持った職人たちが長い年月をかけて作っていったはずです。神父さんはそのことを「まるで金の延べ棒を張り付けているかのようにお金をかけた教会です。
さぁ、さっきのカッパドキアの教会と比べてどう思いますか?」とため息をつかれました。
このDVDを見ることができなかったToさんにここまで話したら彼はこう言いました。「カッパドキアの時代はキリスト教徒は迫害を受けていた方だったけれど、ラベンナの教会が作られたころ(5,6世紀)は、反対にキリスト教がローマ帝国と結びついて強大な力を持ち、迫害する方になったんだよ」 歴史は人間の本性をすべて見せてくれます。