こちらブータン気象台・完

今週の一番のできごとは、
「ブータンでは梅雨が明けた」と思います。
もう少し、説明すると、
「雨季のモンスーンから、ポストモンスーンに移行した、と思います。」

予報スタッフに説明しても、なかなか理解してもらえなかった内容です。
おそらく、ブータン国内のだれも意識していないかもしれません。

状況はこうです。

６月後半に、開始した、本格的な雨季、
これをここでは、通常、「モンスーン」、と言っています。
雲の底の高さ（雲底）がほぼ3kmの積雲がたくさん発生し、
夕方から深夜にかけて、ほぼ連日、雨が降りました。

ところが、
今週の前半に、少し涼しい日があって、
その日を境に、変化がありました。

朝に、5000mクラスの山が見えるようになりました。
積雲の発生量が減少しました。
夜間の降水が、回数、量ともに、減少しました。
夕方に、きれいな月が見えました。
時々、薄い色の夕焼けも見ましたね。

日中、高度の高い雲、巻層雲などが目立つようになりました。
空気が乾いてきて、砂ぼこりが舞うようになりました。

ということで、
おそらく、空気が変化してきたように感じます。

これまでの観測結果では、
今後、さらに２ヶ月程度は、時々雨があって、
たまに、強く降ったり、からっと晴天が続いたりします。
これが、ポストモンスーン、と呼ばれているようです。

その後は、降水がほとんどない、乾季が数ヶ月続きます。

ただ、
手元に、最新の観測データがありません。
１ヶ月後でなければ、入手できませんので、
かなり後にならないと、確認できませんね。

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