いとう塾のひみつ

2006/09/01(金)03:49

いつまでもずーっと

今日の夕方。 父から電話がかかってきた。 父は落ち着いた声で。 母が癌であることを僕に告げた。 頭の中が真っ白になった。 今まで僕を守ってきてくれた母を、僕のことを大切に大切に育ててくれた母を。 僕は失ってしまうかもしれない。 涙があふれてとまらなかった。 怖い気持ち。 悲しい気持ち。 いろんな気持ちがごちゃまぜになって。 ────────────────── 幼稚園の時、注射で大泣きをする僕の側にずっといてくれたのも。 小学生の時、ずっと机の横について僕に国語を教えてくれたのも。 中学生の時、学校でいじめにあっていた僕を支えてくれたのも。 高校生の時、ちょっと遅い反抗期の僕を静かに見守ってくれたのも。 僕が大学に合格した時、泣いて喜んでくれたのも。 大学を卒業してふらふらしていた時に、僕に塾講師の仕事を勧めてくれたのも。 僕が独立してこの塾を始める時に、めちゃくちゃ応援してくれたのも。 ─────────────────── 本当は仕事が休みになってから会いに行くつもりでした。 でも。 ごめん。 みんなには迷惑をかけてしまうけど。 明日からお休みをもらいます。 ─────────────────── 明日母に会いに行って。 「僕を産んでくれてありがとう」って。 「癌なんかに負けないでね」って。 「長生きしてね」って。 母を応援してきます。

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