2004年3月議会

2004年3月議会一般質問
16番伊藤まち子です。はじめに一般行政「合併アンケートの考察と住民投票条例の制定について質問します。」
 1月に行われた4市町合併をとうアンケートが行われ、合併反対が市民の多数を占めたことにより、2年余の膨大なお金と時間をかけた論議の結果、任意合併協議会から離脱しました。
市長は、「市長と語る会、出前講座」など精力的に行い、また担当の職員の皆さんのご苦労には敬意を表するものですが、市長の民意を尊重するという判断は当然のことと思います。
 アンケートに至るまでの経過の中で賛成反対の運動があちこちでおこり、両方の意見を見聞きする中で一人一人の市民がよく考えた結果が回収率75.5%、わからないというひとが7.9%という結果に現れています。 ただただおかみのいうとおり、お任せ主義ではなく本気になって考えた市民の力は、きちんとした情報公開のもとでこれからの茅野市の市民参加のまちづくりに必ずや生きてくると思います。 ここで明らかになったことは、民意と市長、議会との乖離であると思います。そのことはこれからの行政をすすめる上でも非常に重要なことであると思います。そのためにも今回の合併論議を振り返り、茅野市の今後にいかすべき教訓を得ることは大切なことです。どんな総括をしているかかをおたずねします。

次に12月議会で住民投票について取り上げました。市長、議会、民意との乖離があるときには必要かもしれないとの答弁でした。私たちが行った住民投票の署名は歩けば歩いただけ集まるという状態でした。市民の自分たちの意見を繁栄させたいという意志を強く感じました。結果的にはアンケートで民意は把握できたと思いますが、市長がアンケートは必要ないと言えばそれまでのことでした。
 今全国各地で合併の是非を問う直接請求で住民投票を求める運動が起こっています。首長や議会がそれを認め行われているところもありますが、多くの市町村では首長が必要ないという意見をつけ、議会で否決されています。市民は政策を決定できるだけの専門知識もないので、選挙で人を選択することのみが期待されるとするものだと思います。
 「自分たちのことは自分たちで判断したい」「住民の意思を行政に反映させたい」という自治への参加意識が高まってきています。全国的にはまだ一部ではありますが、「常設の住民投票条例」が制定された市町村が増え始めています。
 今の地方自治法では住民投票の規定がないために住民投票が必要と考える市民は条例案をつくり、有権者の一定以上の署名を集め、条例制定を首長に求め、議会において議決をして初めて可能になるという大変な労力が必要です。また今回のように住民投票を求めても議会の多数が否決すれば市民の思いは届きません。今後合併問題に限らず市民にとって重要な課題が生じたときに、たとえば大型公共事業、廃棄物処理場など市民が直接参加して判断できる「常設住民投票条例」が必要であると思います。考えをおたずねします。

次に児童福祉行政で「多発する子どもの虐待への対応について」質問します。

最近の大阪府岸和田市でおきた餓死寸前間で虐待された中学3年生の事件は、「周囲が気づいていながらなぜもっと早くに救ってあげられなかったのか」と波紋を広げています。
その後も相次いで虐待の事件が報道され、どうしてそのようなことがと心が痛みます。未来を担う子ども達の健やかな成長のためになにができるのか真剣に考える必要があると思います。茅野市内でも起こっていることであると思いますが、プライバシーに関することですのでさし支えない範囲で現在の状況についてお聞きしたいと思います。
また、岸和田市の例をみても気がついていながら連携がとれていないために手遅れになったことを考えると、関係者がネットワークをつくりいかに連携していくか、また、虐待の原因ともなる子育てに悩むお母さん達への支援をどのようにしていくかも重要なことであると思います。茅野市はどんぐりプランにより子育て支援を行っていますが、それも含めた対応についておたずねします。

次に社会教育行政「成人式の開催日について」質問します
例年茅野市の成人式は月曜日に行われています。月曜日の午後行われていますが、遠くから参加した人はすぐ帰らなければならず、参加しにくいのではないでしょうか。。 新成人の方たちから日曜日にやってほしいという声がたくさん聞かれます。近隣の市町村でも日曜日に実施しているところがあります。成人という人生の節目により多くの新成人が参加し、意識を高めてもらうためにも、 開催日について変更を検討してほしいと思いますがどのようにお考えでしょうか。

次に福祉行政「移送サービスの現状と今後の課題について」質問します。
新しい体制で移送サービスを始めてから一年になろうとしています。
運転ボランテイアで移送サービスを行っていたときとは違って、車2台で行っていると言うことですが、要望にこたえられているでしょうか。
今現在の利用状況と今後の課題についてお聞きしたいと思います。



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