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実在した「百貨店の少女歌劇団」と解散20年後に開かれた、元歌劇団員とファンの同窓会のエピソードをもとに書かれた話。
前半は、新聞広告で再び集められた元少女歌劇団のメンバーの30年ぶりの再会を果たし、ノスタルジーをうたう物語かと思えば、 いったん悲劇に転じた瞬間から、女優陣の存在感が、圧倒的な迫力をもって迫ってきました。 物語の軸となる三田和代さんは、真琴つばさ演じる女性に現実を突き付けられても、一切揺るがず、逆に論破するほどの力強さ、想いの強さにあふれている。 鳳蘭さんも当然の如く圧倒的な存在感。 中盤、実際に登場するまでに物語では先に彼女のことが語られてきているため、出たとたんにその人物の背景までも感じることができました。 驚いたのは、中川安奈さんの強さ。 いつの間にこんなに成長されたのでしょうか。 ───────────────────────────────── Bunkamura 20周年記念企画/シアターコクーン・オンレパートリー2009 ───────────────────────────────── ▼「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」 (東京) ───────────────────────────────── 数々の傑作を世に送り出してきた劇作家・清水邦夫と演出家・蜷川幸雄。 今回、お届けするのは、『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』。 1982年に日生劇場で初演された本作は、かつて存在したある少女歌劇団を 題材に、登場人物の人生模様を清水ならではの詩的なセリフで浮かび上が らせていく。 □公演期間: 2009年5月6日(水・祝)~5月30日(土)シアターコクーン [劇作・脚本]清水邦夫 [演出]蜷川幸雄 [出演]鳳蘭/三田和代/真琴つばさ/中川安奈/毬谷友子/ ウエンツ瑛士/石井愃一/磯部勉/山本龍二/横田栄司/古谷一行 ───────────────────────────────── かつて、日本海に沿った小さな都市に、一瞬の光芒を放って消えた幻の少女歌劇団があった――。 ’60年代末から’80年代にかけて、次々とタッグを組んだ作品を生み出した劇作家・清水邦夫と演出家・蜷川幸雄。ゴールデンコンビと称されたこの顔合わせは、『真情あふるる軽薄さ』など数々の名作を世に送り出している。 近年、シアターコクーンではこのゴールデンコンビの作品に再注目、『わが魂は輝く水なり-源平北越流誌-』('08年)『タンゴ・冬の終わりに』('06年)など、数多く上演している。 今回上演されるのは、このコンビで'82年に上演した作品。 戦争中に記憶をなくした、かつての少女歌劇団のスターだった女性が30年ぶりに意識を取り戻し、そのファンだった5人の男が復活公演をやろうと稽古を行うが……。 宝塚歌劇に材をとった異色作に、鳳蘭、真琴つばさ、毬谷友子ら、元タカラジェンヌが出演。 男性陣も古谷一行、石井愃一、磯部勉、山本龍二、横田栄司らベテラン陣に加え、これが初舞台となるウエンツ瑛士ら魅力的な顔ぶれが揃う。 ほかに三田和代、中川安奈らが出演。 ───────────────────────────────── 清水邦夫(2) ハヤカワ演劇文庫 収録:雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた/エレジー ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑よろしければ1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.18 02:17:54
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