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わずか3週間で起きた奇跡!
冒頭、回り舞台のセットを手さぐりで歩くヘレンに、 観ているほうもヘレンと同じ心境を味わう。 背景が真っ暗で、パイプやドアしかないセットは、 そのまま、手さぐりで物にぶつかるヘレンを表している。 何といっても主演の2人の若さ、フレッシュさ、 ストレートな体当たりの演技がよかった。 最近精力的に舞台出演を続ける鈴木杏さんは、 確実にステップアップしています。 今回もアニーを見事に演じています。 (ただアニーのイメージはもう少し細身かな^^;) 高畑充希さんの三重苦の様子、その中での感情表現も よくやっていたと思います。 特に前述の冒頭のシーンが印象的でした。 最初のほうの、アニーが施設を旅立つときの子供たちとの 分かれのシーンは、短時間ながらいきなり泣ける名シーン。 施設の先生との強烈な皮肉めいたせりふのやりとりによって、 逆に親密さと愛情が本当に伝わってくる。 そして訪問した一家。 本来なら、厳格で厳しい雰囲気や、南部と北部の違いを 強調するべきなのかもしれませんが B作さんをはじめ、家族はみな温かい普通の家族。 佐藤B作さんは、いくら厳しいことを言っていても 個性からくる優しさがにじみ出てくる。 七瀬なつみさんは、アニーとは時に信頼、時に友情、 しかし、ヘレンとの親密さへの嫉妬が入り混じっている。 他に、私がよくお見かけするのが、武藤晃子さん。 実に器用で明るくてさばけているけれど真面目な 一面が毎回感じられる素敵な女優さんです。 今回は子供役で盛りたててました。今後もチェックします! そして、忘れてはいけないのが、ベルを演じたすみれ。 ラブラドールレトリバー=犬ですが、子供たちと 最初に舞台を綱なしで走って横切ったのにはびっくり。 よく調教されてるんですね。 後のほうの、おとなしくしゃがんでるシーンでは 2,3回起き上がって歩いて行きそうになって 杏ちゃんに押さえつけられてましたが。 さて、2列目右端の席だったので、井戸の真ん前でした。 井戸の下は格子になっていて、普通に水を出すときは はねないようにできていますが、例のシーンでは ウォーターが跳ねてきそうで迫力満点でした! 「ファイティング」の担当スタッフがいて、 殺陣のように指導している。 確かに暴れるヘレンを抑えるアニーの戦いには 必要かもしれない。 アクロバティックなアクションは、側転がうまかったり、 ときにコミカルだったりして笑いを誘いますが、 ちょっとあざといかも? でも子供には受けていたからいいかな。 どこまでシリアスにするか、どこまで丸く収めるか、 障害者の表現にも気を使うだろうし、 気を遣いすぎてもいけないだろうし、 変にシニカルに作るわけにもいかない。 子供も観ることも考えないわけにはいかないでしょうし、 結局今回のように、いろいろ作り込みすぎずに、 ストレートに表現したのが正しかったと思いました。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ ▼▼▼▼▼▼以下ちょっとネタばれ?▼▼▼▼▼▼▼▼ ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ 余談ですが、最後の「ウォー」のせりふが、 日曜洋画劇場では「うおぉーうおぉーおーみーずー」 だった記憶があるのですが、 その後の別の吹き替えでは「うおぉーうおぉーター」 になって、コケた記憶があります。 が、定かではありません。 そのまた後の吹き替えでは「ウォーウォーーター」 になっていたと思います。 ───────────────────────────── ▼ 『奇跡の人』 ───────────────────────────── 10月23日(金) ~ 11月8日(日) bunkamura シアターコクーン ───────────────────────────── 若き家庭教師アニー・サリヴァンと、見えない、聞こえない、 しゃべれないという三重苦の少女へレン・ケラーとの関係を 描いた不朽の名作「奇跡の人」。 今回、2003年にヘレン役で鮮烈な舞台デビューを果たした 鈴木杏が、アニー役で6年ぶりに戻ってくる! へレン役には舞台・映像と活躍めざましい高畑充希が挑む! ───────────────────────────── [劇作・脚本] ウィリアム・ギブソン [翻訳] 常田景子 [演出] 鈴木裕美 [出演] 鈴木杏/高畑充希/佐藤B作/七瀬なつみ/中尾明慶/ 大家仁志/重田千穂子/星野園美/田鍋謙一郎/武藤晃子/ 辰巳智秋/鈴木貴子/木村晶子 ───────────────────────────── ☆2006年10月4日~22日青山劇場・田畑智子アニー×石原さとみヘレン 来週はいよいよ"12人の怒れる男"だ! 映画版DVD: 奇跡の人 ぽすれんにリンク: 監督:アーサー・ペン 出演者:アン・バンクロフト、 パティ・デューク、 ヴィクター・ジョリイ、 インガー・スヴェンソン 収録時間:106分 レンタル開始日:2002-03-08 Story 生後間もなく三重苦となったヘレン・ケラーの不屈の半生を描いた感動ドラマ。彼女の少女時代、自らも盲目を克服した女教師に支えられ、励まされ、不自由を克服して社会福祉に貢献するようになる。『ハートブレイカー』のアン・バンクロフトが出演。 (詳細はこちら) ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.15 01:34:55
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