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テーマ:特撮について喋ろう♪(4364)
カテゴリ:トクサツ(特撮)
この後「電送人間」「ガス人間第一号」と続く東宝特撮映画の
変身人間シリーズの第1作。 核実験のキノコ雲から始まる本作は、全編大人の世界の特撮映画です。 そして、服と靴を残して男が疾走する会事件が発生…。 (目撃したカップルで夏木陽介がちょい役で出演) 劇中で「虎の子いっぱいの5千円札だ」というセリフがありますが、 本作は1958年(昭和33年)6月公開。 今は無き聖徳太子の1万円札の発行開始が、この年の12月1日 だからこの時点での最高額面のお札は5千円札だったんですね。 美女と液体人間 主演の白川由美は、「液体人間にやられると洋服だけ残る」ため、 それに見せかけるという口実で、悪者に服を脱がされ下着姿で 下水道を逃げまわるし、 本作の後で同じ年の「大怪獣バラン」で主役をはる園田あゆみは、 ビキニ姿でキャバレーダンサーを熱演。 そして、刑事役で小沢栄太郎が出演しただけで、 もう、すっかり大人の世界です。 原作者は大部屋俳優で「地球防衛軍」を最後の出演作として、 書きためた遺稿が田中プロデューサーに認められて映画化が実現、 映画化決定の日に亡くなったそうです。 放射能の犠牲者が液体人間になり、本能の意思のみが残って 故郷の家族を追うという悲劇、そして、襲われたものを 自分と同化して、次々に広がるため、そのまえに”掃討”され てしまう。 放射能の犠牲者が退治されてしまうという悲劇も哀しい。 真の主役「液体人間」は、セリフにあるように「放射能に対応した 生物」として設定。 「液体人間」は一つの決まった表現方法ではなく、 ジェル状の液体+青白い光の光学合成をベースに、 時に人間の動きを重ねて合成したり、 転地を逆にして液体が登ってきたり、逆回転したりと さまざまな表現の特撮に挑戦してます。 クライマックスの特撮シーンは、巻き上がる炎のディテールと ミニチュア、合成、と細かいカット割りでリアルに丁寧に 描かれています。 特技監督・円谷英二は、本作の前に、1955『ゴジラの逆襲』、 1956『空の大怪獣ラドン』、1957『地球防衛軍』に続き、 1958年に本作を製作。 この後、同年に『大怪獣バラン』、1959『日本誕生』『宇宙大戦争』 1960『電送人間』『ガス人間第一号』、 1961『モスラ』、1962『キングコング対ゴジラ』と続ききます。 佐藤勝の音楽は、タイトルバックと撃退作戦で勇ましいマーチで 表現していますが、いささか不似合いな感じも。 液体人間の恐怖シーンではいかにもな恐怖音楽、 キャバレーの音楽も担当しました。 販売DVD: 【20%OFF!】美女と液体人間(DVD) 収録時間:87分[シネスコ版] 発売元:東宝株式会社 製作年:1958年 上映時間:87分 公開日:1958年6月24日 製作:田中友幸 原作:海上日出男 監督:本多猪四郎 脚本:木村武 音楽:佐藤勝 特技監督:円谷英二 出演: 白川由美/佐原健二/平田昭彦/土屋嘉男/千田是也/ 田島義文/夏木陽介/佐藤允/小沢栄太郎/ 中丸忠雄/園田あゆみ/中村哲/大村千吉/中島春雄 [1958年東宝]美女と液体人間●監督:本多猪四郎//佐原健二/白川由美 (中古ビデオ/VHS) (LD)美女と液体人間 ぽすれん: 監督:本多猪四郎 出演者:佐原健二、 白川由美、 平田昭彦、 佐藤充 収録時間:86分 レンタル開始日:2007-01-18 Story 巨匠・本多猪四郎が監督、円谷英二が特技監督を務めたSFサスペンス。ある日、ある男の消失事件が発生。事件を任された刑事・冨永は、科学者であり友人でもある政田から、人間は多量の放射能を浴びると、液体化することを告げられ…。 (詳細はこちら) ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、【1日1クリック】投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.26 15:15:18
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