老人介護問題の話。
`50年代の話であって、現代とは微妙にニュアンスが違う点もあったかもしれないが、基本的には何も変わっていない。
当時でも、手紙を出しても十数年間返事もくれない兄弟の関係とは、驚かされる。
また、施設も当時は本当にひどい扱いだったらしい。
しかし、現代では、核家族・少子化によって、より深刻になってきている。
今では、家族がいるだけ幸せかもしれないと。
うがった考えでは、子供たちが自分の面倒で争うくらいなら、いないほうが幸せか?
登場人物たちの深刻さに比べると、カトケンさんの老人はユーモラスで人懐こくいい人に見えてしまうのが少し疑問。
(話が重過ぎないように、故意にそうしたのだろうが)
作り方によっては、アラモ砦という名の養護施設との戦いに挑む老人の話として、こっけいにも作れるかなとも思った。
終盤に向けて、もしかしたら話がまとまりそうになる展開(伏線もあって)に、そうなってほしいような気もしながら、そんなうまくいくような安易な話にしてほしくない!とも思って、妙にハラハラどきどきしてしまった。
何より、最後のせりふが重い。








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脚本:エドマンド・モリス 演出:久世龍之介
出演:加藤健一、西山水木(LaCompagnieAn)、加藤忍、
新井康弘、土屋良太、小椋毅(モダンスイマーズ)、
山下裕子、宇都美由樹、有福正志、金尾哲夫(昴)
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