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劇17『まほろば』新国立劇場小劇場(C5-11)2011.4.7(土)13時「まじめな話」「深刻な話」なのに大笑いで面白い。女優さんたちのノリのいい演技に引き込まれる。
ぜひ観てほしい! 老若男女すべての人が楽しめて、考えるとってもいい芝居です! とにかく面白いです。 4年ぶりの再演です。 初演も観たのですが、ここまで面白かったかなぁというのが正直な感想です。 もう、最初の入り方からして絶妙で、笑いながらぐいぐいと引き込まれていきます。 話の内容は、妊娠とか、閉経とか、産む産まないとか、終始その連続で、 しかも登場人物全員にかかわってくる非常にまじめな話なのに、 おかしくてしょうがない。 おばあちゃんの「妊娠は本当は、おめでたいことなのにねぇ…」というのも印象的だし、 本家を常に大事にして、この際だから父親には隠して別の人と結婚しても 構わないと過激なことを言っても、最後は娘自身の身を案じるおかあさんも素敵ですし、 破天荒なキャリアウーマンなのに妊娠には非常に戸惑う長女、 あっけらかんとした発言や豊富な知識のススンでる?女の子とか、 当然ながら、みんないろいろな立場で、それぞれが交わす話がとにかくおかしい。 娘たちが、そろいもそろってうまくいってなくて、 「普通に結婚して、普通に子ども産んで、幸せな家族生活を送る」なんて、 今では5割以下の確立しかない、とかいうセリフもなかなか説得力があります。 (まぁ確かにその「普通」ってなに?という。) それなのに、交わす会話が、いちいちおかしくって、 わざとらしくない自然な(ときにはぎりぎりの)演技のたまものでしょう。 特に秋山菜津子さん、中村たつさん、三田和代さんが素晴らしい。 秋山さんは、他の舞台では、もっときわどい、もっと過激な役をいくらでも演じておられるのに、本作では、より身近で日常に近い出来事「自分の妊娠」について、深刻に悩む様子がリアルで重い。 ほんと、登場人物に合わせた各世代の、女性の感想を知りたい。 男である私は、これだけは直接経験できませんからね。 それを考えると、これを男性が書いたというのもすごい。 脚本 蓬莱竜太 演出 栗山民也 出演 秋山菜津子、中村たつ、魏涼子、前田亜季、大西風香、三田和代 ☆ 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.10 01:05:27
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