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劇78『ジャンヌ』世田谷パブリックシアター(G3)2013/9/15(日)13時 聖女ジャンヌの英雄的活躍ではなく、その存在をめぐる周辺の人々の困惑、動揺、詭弁…宗教裁判と死後に比重がある。
もうおなじみジャンヌ・ダルクの物語。 ここ数年の舞台でも、毎年のように登場するジャンヌ。 その英雄的活躍を描くわけではなく、 彼女が周辺を巻き込んで、その登場を利用する者、 活躍に困惑する者、自分の地位を守らんとする者など、 政治、宗教、関わる人々の思惑を描く。 ![]() 特に宗教裁判で、公正を規そうとする流れと、 片や感情的な攻撃、あくまでも理論的に進めようと したり、形式的で空虚な結論が見えたりと、 駆け引きが錯綜する部分が興味深い。 これに加えて、火刑の後、夢幻の世界で 各人物が再登場し、本音と愚痴を交し合う。 このシーンは、これまでとは打って変わって、 意図的に陳腐な会話が続く。 作者は、もう絶対に、裁判とこのシーンが 特に描きたかったのであろうということは明白。 観ているこちらも急に突き放されたようで白けてしまう。 そこまで意図されたであろうとおりに。 ![]() 「『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―」 2013/09/05(木) ~ 2013/09/24(火) 【休演日】9/9,17 会場 世田谷パブリックシアター 出演 笹本玲奈、今井朋彦、伊礼彼方、大沢健、浅野雅博、馬場徹、石母田史朗、金子由之、今村俊一、酒向芳、石田圭祐、新井康弘、小林勝也、中嶋しゅう、村井國夫 脚本 バーナード・ショー 演出 鵜山仁 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m
Last updated
2013.09.22 15:36:49
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