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劇22『わたしを離さないで』彩の国さいたま芸術劇場(C16)2014.5.11(日)13時
今年一番やられました…。 作品の余韻が2~3日続いて、 それこそ「わたしを離さない。」 普通の作品なら、映画化作品を当然観るのですが、 ストーリーがわかっているので、 つらくて、もう一度見ることはできない。 蜷川幸雄が、まさかこのような静かでストイックな SF作品を選ぶとは思わなかった! 社会とは完全に遮断された特別なルールの世界の中、 疑うこともなく教育された純粋な心を持った子供たち。 そのまっすぐさゆえに、幼い青春の心が本当に切ない。 その世界は特殊ではあっても、その営みは外の世界と 変わらない-恋、いじめ、友情、嫉妬-青春そのもの である第一幕。 第二幕では外界を知り、自分たちは特別な存在である と信じていた信念が揺らぎ、自暴自棄となり荒れる 者もいれば、それでも自らを律して生き延びようと する者もいる。 第三幕。 すべてを信じていた昔を懐かしむ登場人物たちの 想いがとってもとっても切なくて痛い。 この世界をリアルに感じさせる、 天井が高く両側に窓がある寄宿舎の壁面、 蛍光灯のある舞台装置、美術もいい。 そして何より、多部未華子の第一幕で見せる真摯な 透明感、二幕以降の揺るがない存在感が素晴らしい。 三浦涼介の一貫した少年の佇まいもいい。 「仮面ライダーオーズ」レギュラー時と同様に、 染めた髪がとても良く似合う。 今年で一番強烈な印象を残した作品。 人気ブログランキングへ ☆↑ランキングに参加してます。↑もし少しでも気に入っていただけましたら、1クリック投票いただけると嬉しいです。m(_ _)m 2014/04/29(火) ~ 2014/05/15(木) 会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 出演:多部未華子、三浦涼介、木村文乃、床嶋佳子、銀粉蝶、他 脚本:倉持裕 原作:カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」早川書房刊 演出:蜷川幸雄 【原作】
【映画化作品】
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