公開映画レビュー『化け猫あんずちゃん』
ほのぼのあったかい、ほぼ猫と少女のひと夏の話
良い意味で「いまいち」な変な妖怪も出てくる
森山未來は本当に芸達者
2024.7.20.TOHOシネマズ新宿
このタイミングでいきなり出てきた感のあるアニメ映画です。
田舎で少女が化け猫たちに出会うひと夏の話。
ちょっと昭和風でほのぼのした絵柄と雰囲気が、懐かしくも新鮮で心地よい。
全体ののんびり温かい雰囲気。
画面すべてがパステルカラーで優しい画風。
昭和風のキャラクターデザインがいい。
キャラの色もパステルで、黒い線でなく色トレスなので柔らかい感じが出ている。
映画オリジナルキャラのかりんちゃんが、他の昭和デザインに微妙に今風が混じってる感じもまたイイ感じ。
俳優の演技を撮影した実写映像をトレースした「ロトスコープ」が生んだ、演技者の動きの絵もまた味がある。
残念なのは、多分原作にはない?地獄に行くくだりからのスペクタクルな展開。
もっと素朴でまったり話が観たかったのに、いかにも劇場版のためにスケール大きくし増したみたいなのが嫌だった。
ずっと、あのままなら良かったのに本当に残念。
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