米国株7月25日(ブルームバーグ):下落、アマゾンやビザの決算手掛かり
7月25日(ブルームバーグ):25日の米国株 は下落。オンライン小売業者アマゾン・ドット・コムや電子決済ネットワーク大手ビザの決算内容が嫌気されたほか、米耐久財受注統計を背景に企業の設備投資に対する懸念が強まった。 アマゾン は4-6月(第2四半期)決算がアナリスト予想を2四半期連続で下回ったことが売り材料となり下落。ビザは通期売上高見通しの引き下げが嫌気され、値下がりした。S&P500種株価指数は前日比0.5%下げて1978.34。ダウ工業株30種平均は123.23ドル(0.7%)下げて16960.57ドル。 JPモルガン・プライベート・バンクのグローバル投資スペシャリスト、イアン・ケリガン氏は「市場は多くの企業決算でミクロレベルでの数字に注目している」と指摘。「週末にかけて不透明感がある。来週は国内総生産(GDP)やインフレ、雇用に関する重要な統計が発表される。この日はある程度、利益確定の動きかもしれない」と述べた。S&P500種は年初から7%上昇。第1四半期の米実質GDPは前期比年率2.9%減。第2四半期GDPの速報値は7月30日に発表される。耐久財受注6月の耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が前月比で増加した。前月は速報値から下方修正され、マイナスに落ち込んだ。グリーン・スクエア・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクター、リンカーン・エリス氏は「米国の経営者は設備投資に非常に慎重になっている。足元の景気が今も芳しくないことを理解しているからだ」と述べた。ロシア中央銀行は25日、政策金利を予想に反して引き上げた。利上げは今年3回目。ウクライナをめぐる緊張の高まりと追加制裁の脅威がロシア経済を圧迫し、通貨ルーブルが下落している。ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種採用銘柄で四半期決算 を発表した企業のうち、利益がアナリスト予想を上回ったのは79%だった。売上高が予想を上回ったのは66%となっている。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は6%上昇して12.55。S&P500種産業別10指数のうち、この日は8指数が下落。特に裁量的消費株が下げた。アマゾンが下落アマゾンは9.7%安。4-6月期の損益は1億2600万ドルの赤字。アナリストの予想平均は同6670万ドルだった。クラウドコンピューティング事業に減速の兆候が見られたほか、新しい物流倉庫や製品への投資で利益が抑制された。ビザは3.6%下落。同社は9月通期の売上高は前年同期比で9-10%増との見通しを示した。今年4月時点の予想では10-11%増だった。原題:U.S. Stocks Drop as Amazon, Visa Results Fall Short ofForecasts(抜粋)記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Oliver Renick enick2@bloomberg.net記事についてのエディターへの問い合わせ先:Lynn Thomasson lthomasson@bloomberg.netJeremy Herron, Michael P. Regan更新日時: 2014/07/26 06:35 JSTBloomberghttp://www.bloomberg.co.jp/index.html