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カテゴリ:日々雑感
いわゆる一種の「拘束」で内定者が集められ、人事担当者に食事をご馳走になった時のこと。
妙に良く覚えていることがある。 当時の採用担当の中堅幹部で恐ろしく外国かぶれした人がいたのだが(その後の経歴からしても「かぶれ」などと軽く表現してはお叱りを受けるようなレベルだが)、その人が何人かの内定者に囲まれながら話していたこと。 「朝の通勤電車に乗ると3種類の勤め人がいる。 一つ目は日経新聞を読んでいる人種。 こういう人は自宅でその他の一般紙を取り、それを読んだ上で駅のホームにて日経新聞を購入して読んでいる立派な社会人(この仮説の時点ですでにドン引きだが。)。 二つ目は一般紙を読んでいる人種。 家では朝飯を食べるだけか、それさえも抜くかして、電車の中で一般紙を読んでいる普通の社会人。 三つ目はスポーツ紙を読んでいる人種。 まあ言わずもがなな社会人。」 偏見と先入観に満ちたシュールなご意見だったが、インパクトは非常に大きかった。 自分はもともとスポーツ紙というものを殆ど読まない人間だが、この話を聞いてから、無意識のうちに通勤電車の中では決して読まないようにしている。 なぜこんな話をまた思い出したかというと、今朝の電車の中で少年ジャンプ系の漫画を読んでいる推定30代半ば以降の会社員を見たから。 件の見立てから言うと、漫画(まして少年ジャンプ系)を読みながら通勤するような人種は、生きる価値のない社会人ってなことにでもされてしまいそうだが、自分の感想はそういう論点ではない。 むしろ最近、漫画を読みながら通勤する背広姿の社会人が減っていないだろうか。 自分が20代だった頃は、もっと大勢の人が色んな漫画を読みながら通勤していたような気がする。 その筋には詳しくないが、自分たちの世代が、漫画世代というかアニメ世代の最終期で、今は漫画やアニメに親しむ人自体が減っているのかもしれない。 最近、漫画が復権しているというような話を聞かなくもないので、また数年後には「だめだめな」社会人が通勤電車に増えるのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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