|
テーマ:パソコン相談室(484)
カテゴリ:IT活用のヒント
情報リテラシーという表現をよく耳にするようになっています。
「リテラシー」とは、「識字」のこと、つまり、「どのぐらい文字が読めるかという、読み書きの能力のこと。」なのですが、情報リテラシーという場合には、情報分野に関する知識や能力のことになります。 つまりは、パソコンやインターネットなどの「IT」と呼ばれる技術に関して、どのように活用できるかの能力であって、パソコンを使っている、インターネットを使っているという単純なものではなく、仕事や趣味などに、どのように活用するかということが大切なのだと感じています。 リテラシーという意味では、それまでに受けた教育や経験によって、個人差が発生することは、避けられないものですが、逆に意欲を持てば、短時間でも飛躍的に、能力は向上すると思われます。 インターネットを使い始めると、ネットサーフィンや、電子メールによる、メールマガジン、ダイレクトメール、などによってさまざまな情報を目にする機会が増えることになりますが、多くの情報の中には、信憑性を疑うものや、詐欺まがいのものも含まれていることを認識する必要もあるでしょう。 インターネット上の情報は、検閲を受けないという性質から、発信者の自由であることが原因なのですが、「本当に有効な情報とは何か?」「信頼できる情報源は何処か?」などを探して、情報を選別する能力も、情報リテラシーのひとつとして、育てておく必要があると思います。 「パソコンが使えますか?」という質問の答えるのひとつとして、「車の運転にたとえると、普通に運転はできるが、F1マシンの運転まではできない」という回答をもらったことがあります。 私自身も、経験という意味では、学生時代も含めると20年以上コンピュータに係わっていますが、興味を持った分野だけしか、使ってきていませんので、不勉強で解からないこともたくさん残っていますので、まだまだ未熟だと思っています。 ただ、郊外のスーパーに買い物に行くにしてもF1マシンは必要ないですし、隣近所のコンビニに出かける時は、自動車すら必要ないかもしれません。 必要に応じて、交通手段を選ぶ能力は、ほとんどの人に備わっているのです。 このような能力のことを、リテラシーと呼ぶのであれば、情報リテラシーは、必要に応じて、パソコンやインターネットを使い分けて、活用する能力を指すことになります。 ずいぶん昔のことですが、Excelを使って、社内文書や手紙を書いている人に、出逢った事があります。 Excelは、表計算のためのアプリケーションなのですが、その人にとっては、一番最初に覚えたソフトであったこと、当時は、ワープロソフトの定番は一太郎で、操作性が必ずしも統一されていなかったことなどの理由で、表計算ソフトを、ワープロを代用して使いこなしていたのです。 固定観念やメーカーの思惑に拠らないすばらしい使い方だと感心したものでした。 作成した文書を、印刷をしてFAXや郵便で相手に届けるのであれば、作成するツールを問わないというか、結果が同じであれば自分流で良いという例だと思います。 このように考えると、パソコンの使い方には正解がいくつも用意されていると考えられます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|