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テーマ:パソコン相談室(484)
カテゴリ:IT活用のヒント
2003年 1月16日のグロマコン経営コンサルティング研究会で、ブロードバンドのインターネット接続業者さんのそれぞれの特徴をお聴きすることができました。
参加された方への復習と、参加されなかった方にへのお裾分けのために、まとめてみることにしました。 ■ インターネットの基本 まずは、「インターネット」について、 IT用語辞典などで検索すると「通信プロトコルTCP/IPを用いて全世界のネットワークを相互に接続した巨大なコンピュータネットワーク。」と定義されています。 世界中のコンピュータそれぞれに蓄積されたデータを相互に利用することが可能になっています。 そもそものはじまりは、米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が、軍事利用という条件の厳しさを解決するために、何処かの拠点のコンピュータが処理を継続できなくなった場合でも、他の拠点で処理が継続できるようにするための、分散型コンピュータネットワーク(ARPAnet)を作成したことであるといわれている。 この技術は、1986年に、学術機関を結ぶネットワーク(NFSnet)として、主に大学なとで、技術情報の交換のために利用されていました。 1990年代中頃になると、このネットワークに学術機関以外から商用目的で接続するコンピュータネットワークも、次第に増えてきました。 商用利用者の参入によってインターネットの規模は現在も猛スピードで拡大しつつあるといわれています。 ■ インターネットの商用利用 商用利用の参入は、インターネットの規模の拡大に貢献する一方で、学術利用者との摩擦という面でのデメリットも忘れてはいけないものになります。 インターネットには、さまざまな種類のコンピュータが参加できるように、できるだけ細かい規制をしないという方針で作られてきました。 参加者が少ないうちはお互いが相手のことを尊重する精神から、利用するための暗黙のルールが存在しています。 もちろんこの精神は、暗黙のルールの内容に変遷はあるものの現在でも変わっていません。 商用利用者のなかには、お金を払ったのだから自分の都合だけで相手の迷惑を思いやらない利用者も少なくなく、当初は古くからの利用者との間で大きなトラブルが報告された記憶があります。 現在では、商用利用者の数が増えすぎて、学術利用者の声が届かなくなったのか、学術利用者も現在のインターネットによってもたらされるメリットの大きさに満足してきたのか、この摩擦に関するトラブルはほとんど聞くことがなくなっています。 ■ インターネット利用環境の変化 さて、このメールマガジンの読者も商用利用者に分類されます。 インターネットに参加するためには、インターネットサービスプロバイダー(ISPと略されることが多い)と契約を結んで、必要に応じて自分のパソコンとISPとの間で通信を確立させます。 ISPは24時間インターネットと接続されているのでISPを通じてインターネットが利用できるようになります。 我々がインターネットを利用するための手段という意味で、「インターネット接続環境」という表現をしています。 この時に、料金が発生するのは、ひとつは、ISPのコンピュータの利用料になります。 もうひとつは、ISPのコンピュータまでの通信回線の利用料になります。 たとえば、ISPとして「BIGLOBE」を選択して、モデムを利用してインターネットに接続したとすると、支払う必要があるのは、BIGLOBEの利用料と接続のために利用した電話代となります。 インターネットの利用者が増えるにしたがって、これらの利用料は激変しています。 ISPの利用料は、当初、月額固定の料金プランは高くて、利用した時間だけ支払う従量制で利用されてきましたが、固定料金の値下げにより、従量制よりも固定料金を選択するユーザが増えてきています。 また、通信料金についても、大きく変化してきています。 当初は、接続した時間に応じた料金から、「てれほーだい」による特定の電話番号に、深夜時間帯に限り固定料金というプランの登場による半固定料金、さらには「地域IP網」を利用した「フレッツ」の登場で料金が月額固定化されるようになりました。 同時に、NTTの電話回線を利用しないでISPに接続する方法も登場して、ますます選択肢が広がりつつあります。 これらのサービスは地域が限定されていたり、通信業者の営業戦略で特別に価格が設定されたりするため、どの業者が一番良いかを見定めることは至難の技と言えるようになっています。 そこで、先日の研究会では、「業者に直接聞いてみよう」という企画とさせていただきました。 研究会では「ブロードバンド」の定義として、「24時間接続可能なこと」を定義づける業者さんが多かったように記憶しています。 ビジネスで利用する立場にしてみれば、いつでも利用料金を気にすることなく利用できるというメリットは、スピードが速いということよりも優先されるメリットであると確信しております。 次回は、「ブロードバンド」について具体的に、ご紹介させていただきます。 <次月上旬号に続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/04/11 03:50:08 PM
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