輝き・・・
別れた亭主から電話が有った 珍しい事では無い 別れて20年近くに為るというのに さては女と別れたな 奴の電話はだいたいそんな時だ 今回は随分と間が空き 忘れかけて居たというのに ヤレヤレなので有る 内容は 『変わりないか?』から始まり 夫婦で居た頃の事を 延々と話すのだ 中盤 声が変わった 高くなってきたのだ そろそろかぁ~ 当たりだ! 自分の事は完全に棚に上げての 私 攻撃開始 『あの時 お前が!』 『こうなったのも お前が!』 お前 お前の大安売り 馬事雑言の嵐なので有る 若い頃の勢いを無くし 昔にしか生きて居ない 残骸と化した奴 何とも悲しく 寂しい まして子供の父親 別れてなを 輝いていて欲しいのに 尾羽射涸らした 完全末路状態なのだ ★これまで!!★ ★今日はこれまで!!★と私 最後に奴は 『この乞食女!』と話を結ぶ これ定番 反論する気も無い 話を聞くことで 奴の気が済むのなら それで良いのだ 奴が哀れで為らないから 元亭主よ どうか その勢い 自分の人生に向けて・・・ そして あの頃の輝き 取り戻して・・・ 別れた者として 奴の子の母親としての たつての 望みなので有る