お花に水を差し上げて
今日はヘレンと市内へ出かけた。郵便局で用足しをしたあと、ディスカウントショップや花屋などを冷やかして廻ったのだが、その花屋でのこと。おばさんが店員に花の育て方を聞いている様子。「特に育て方は難しくないですよ。ただ、毎日お水をあげてください。」 気になるね、こういう言葉遣い。今や普通になってきてしまってはいるけれど、なんで花に敬語を使うのだろう。花は美しいが、客より目上とは思えない。もしかするとあれが金日成花だったのか?それなら納得できなくもない。 そういえば、最近は自分の子供のことを敬語で話す親をよく見る。「うちの太郎ちゃんにミルクをあげてたらね・・・」 たぶん、あのお母さんは継母なのだろう。先妻が病気か何かで無くなったので、お手伝いさんだった彼女が後添いに入ったのだろう。太郎ちゃんは先妻の子だし、元はといえばご主人様のお坊っちゃま。ついつい敬語が出てしまうのだろう。ま、これは冗談。 しかし、こういう言葉遣いが普通になってくると、さらに丁寧に上品に話そうと思う人が「お花に水を差し上げて・・・」と話すようになるかも知れない。何があっても不思議ではない。「お会計は二千円になります。」「二千円ちょうどお預かりします。」などという奇妙な言葉遣いが今やほとんど全ての店で標準になっているくらいだから。 ちなみに、お会計は私が値切って二千円にして貰ったわけではないし、その二千円を後で返却して貰ったわけでもない。念のため。