何やら騒がしくなってきた
土曜日・日曜日と珍しく来訪者有り。いずれも絵はがき様のもの持参。見れば某の講演会入会申込書と書かれている。要するに選挙の事前運動だ。 山口市は昨年周辺の小郡町、阿知須町、秋穂町、徳地町の4町と合併した。経過措置として市・町議会議員はそのまま山口市議会議員の身分を得ているが、それまでの倍に膨れあがっているのだからいつまでもこのままというわけにはいかない。もともと、合併によって行政組織をコンパクト化することが目的なのだから、これはあくまでも臨時の措置。4月30日に定員を半減して改選が予定されている。要するに、現議員の半数は失職するわけだから、立候補予定者は戦々恐々。早々と水面下で選挙キャンペーンを立ち上げているわけだ。 幾ら何でも「今度の市議選に立候補するのでよろしく」と言って戸別訪問をするのはまずいので、後援会に入会して欲しいといって顔写真と名前を刷り込んだ申し込み用紙を配って挨拶に廻っているわけだ。もう三人も来た。従来は地区ごとの縄張りが確立されていて、ほとんど定員ちょうどの人数が立候補していて、他候補の縄張りは荒らさない?のが通例であったが、今回はそうも行かないようだ。熾烈な戦いになることが予想される。 「是非、お知り合いの方にも声を掛けて下さい。」と10部近くの申込書を置いて行かれるのが頭痛の種だ。他地区の候補者といえどもそれなりの縁故・義理もあり、無碍には断れない。引き受けてしまった以上、多少とも誰かの名前を書いて送らなければ今後のつきあいにも支障が生じると思うと、結局それぞれの候補あてに重複して知人の名前を書いて送る羽目になる。 昔、村会議員などは名誉職で無報酬だった。議員を長くやると田畑山林を売り払い、先祖伝来の財産を失ってしまうことが珍しくなかった。政治は年寄りの道楽だったのだ。今は逆で、結構な額の議員報酬や通信費・交通費等が支給され、3期だったか勤めれば高額の議員年金が支給される。ほかに対して働く場がない田舎では極めて有利な兼職先なのだ。当然、今回の選挙戦はかなり荒れるだろう。これからの3ヶ月、彼らにとっての正念場だ。