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2005年11月29日
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カテゴリ:今日のトリビア
 テレビのニュースで知ったのだが、今話題の新型インフルエンザに唯一効果があるとされ、世界中で争奪戦が起きているというタミフルの主材料は、中華の調味料に使う「八角」に含まれるシキミ酸という成分なんだとか。八角の生産国は中国だが、タミフルを製造するロシュ社が既に生産量の9割を押さえている。このため、八角の値段は例年の3倍に高騰しているとのこと。

 今時、そんなもの人工的にできるはずと思ったらもちろんそのとおりで、アメリカの大学教授がシキミ酸を遺伝子組み換えの大腸菌を使って量産する技術を確立している。ロシュはこの技術を買ってタミフルの生産も行っているが、特許使用料が高いので全面的に八角から脱却するには至っていない。
 タミフルの必要量は世界中で1,000トン規模に上るとも見られている。カネも技術もない国、政府がぼんやりしている国の国民はタミフルの恩恵には縁遠い。





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最終更新日  2005年11月29日 06時47分25秒
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