カテゴリ:世相雑感
下関市菊川で農民がイノシシに襲われて死亡した。同業の一人として、同情を禁じ得ない。故人の冥福を祈りたい。
被害者は高齢者の農業従事者。早朝田圃の水回りに出たものの帰りが遅いことを奥さんが心配し、探しに行ってイノシシに襲われて死亡しているのを発見した。 生物多様性の重要性が世界的に認知され、従来は害獣とされていたクマやイノシシも手厚く保護される時代になった。環境保護の見地からは正しいことだと思うが、これはその人が生活する環境によって受け取り方に温度差があるといえる。 地球の環境保護の見地からはあらゆる生物は人間にとって益があるか害を及ぼす可よりもその存在そのものが重要であり、生態系を後世に伝えるという見地からも現在の生物体系をそのまま後世に伝えることを重視しているようだ。したがって、害獣だからとクマやイノシシを駆除することは厳しく抑制されている。 田舎に住んでいると、生物多様性の重要性を強く感じることもあるが、逆にそれを迷惑と感じることも少なくない。害虫、害獣の被害を受けるのは生物多様性の重要性を論じる学者や官僚や政治家ではない。彼らは都会に住んでいて害虫・害獣など普段の生活では見ることはない。被害を受けるのは農村に住む吾々だ。 せめてこんかいのような被害者については、国なり地方自治体なりが補償する制度を設けて欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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