週明けに小沢元民主党代表を強制起訴するそうだ。政治と金の問題は日本を混迷状態から脱却させるための必須条件の一つだと思われ、当然だと思う。ただ、これは小沢氏一人の問題ではないはずだ。政治には金がかかる。政治とは多数の支持者を集めるところから始まるわけで、支持者が自発的に支援してくれる段階に至るまでは政治家側から支持者に支援を求める形になるわけだからそこには名目は何であれ資金を必要とする。政治家は政治資金を得るために様々な活動をするが、そこには非合法または灰色の資金も含まれる。実際の話、この世知辛い世の中で他人の政治活動のために資金を提供しようという人はそれなりに見返りを期待していると言ってよいと思う。

　聖書に姦淫の罪に問われた女の話がある。律法学者とパリサイ人がイエスに言った。『モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか。』
　イエスは「ではあなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」と答えたという。

　政界では与野党がこぞって小沢叩き。マスコミもこれをあおる。
　「打落水狗」という言葉ある。魯迅の言葉だ。川に落ちた犬は助けようとしても犬は逆上しているから噛みつかれたりして怪我をするのが落ちだ。助けるより叩き落として殺してしまえと言うのだ。今の現状を表すのにぴったり。
　ともあれ、小沢元代表は確かに疑わしい。それを攻撃する与野党議員も同程度に疑わしい。