カテゴリ:今日のトリビア
最近、どうも電波腕時計の受信状況が悪い。太陽活動が活発化してきたという話だったからその影響かと思ったら、どうもそれだけではないようだ。
電波時計は標準電波を受信して時計の遅れ進みを自動的に補正する。その標準電波は西日本では佐賀(60Khz)と福島(40Khz)から送信されていて、電波時計はその両方を受信できるように作られている。 電波は、一般的には光のように直進して障害物の陰には届きにくいけれど、多少は地球の表面に沿って曲がったり、障害物の先端部分で回折したりするので建物の陰などにも到達することがある。この傾向は周波数が低いほど顕著なので、標準電波のように出来るだけ広範囲に到達させたい信号は長波を使用する。わが国では国際的な取り決めの結果、60Khzと40Khzが割り当てられていて、市販の電波時計は二つの電波を受信できる設計になっている。大まかな話としては西日本では60Khz、東日本では40Khzを受信して時間を合わせているが、どちらか一つが故障などで停波した場合はもう一方の電波を代用することが出来る。 ところで、今回の大震災の原発大事故騒動で福島の送信所は避難対象地区にある為職員が不在となって停波したのだそうだ。このために東日本では電波時計が時刻の自動補正が出来ない状態が続いているという。 西日本では佐賀の信号を受信できるわけだから影響ないようなものだけれど、周波数が福島に比べて高いだけに障害物や太陽活動の影響を受けやすいことで結果としてやはり受信状況が劣化しているようだ。実際、時計を受信状況確認モードにしても電波を受信できていない状況が表示されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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