カテゴリ:今日の出来事
山口県立大学で秋山仁先生の講演会があるときいて申し込んでいた。地元の小規模大学3校が連携して地域に貢献する人材を養成しようという企画で国の助成を得ていたのだそうで、その終了に当たって成果報告会というのが趣旨。それにゲストとして招かれたのだそうだ。
前座として各校の学長・副学長が成果報告。立て板に水だが正直なところあまり内容のないスピーチであった。各校で実施した一般や高校生を対象とした公開授業や、大学間の交換授業の様子を紹介するもので、それほど成果があったとも思えない。 続いて秋山先生の講演。会の趣旨を踏まえてサブタイトルに「三人寄れば文殊の知恵」とある。小規模大学でも三校集まれば大きな成果につながるという主張を、野山獄における吉田松陰及び囚人たちの自己啓発を題材に30分ほど話された。 先生の持ち時間は90分。残りは先生のワンマンショーだ。数学を好きになるにはまず先生を嫌いにならないこと。導入で数学がどういう風に社会で応用されているかを具体的な形で見せて関心を持たせることを強調された。特に後者に重点を置いて教材を持参しておられ、紹介された。楕円の性質を応用した結石の超音波破壊装置の原理を説明する装置や円の面積、表面積、体積を求める公式を理解させる模型教材など私のさび付いた脳でも理解できるわかりやすいものだった。そのほか、CDを使って誤り訂正符号の効能を紹介するとともに、この原理を応用した数当てゲームをして盛り上げていた。 秋山先生曰く、「私の今日の講演は3部構成です。第一部は会の趣旨を踏まえたスピーチ、第二部は数学に関わる話、そして第3部はサプライズゲストを交えてミニコンサートです。」 何と先生の紹介に続いて登場したのは由美かおるさんだった。私の遠視混じりの老眼でも遠目にもはっきりとわかる美しい立ち姿。黒いアコーディオンを抱えて登場した。二人で2曲ばかり披露されたが、予想外に上手だったので驚いた。やはり才能がある人は何をやっても素晴らしいと感動。楽しいひとときであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月18日 08時02分50秒
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