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FEEL GOOD ! BUSINESS

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FEEL GOOD! ART

2007.06.28
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カテゴリ:FEEL GOOD! ART

みなさんはホテルやレストランで目にする壁画や装飾画を気にとめたことがありますか?

私はほとんどありません。

だって、絵といっても、それはあまりにもその空間の一部と化しているので、

それだけが際立って私の目を奪うことはないからです。

それらはあくまでもインテリアを構成する一部だからです。

しかしもし、絵がそこになかったとしたら、どんな印象を受けるでしょうか?

たぶんその空間自体がどこか未完成で物足りない印象になったかもしれません。


先日はそんな装飾美術を多く制作しているアーティスト、

はやしまりこさんのセミナーに行ってきました。


会場は、かのフランク・ロイド・ライトによる設計で建てられた自由学園明日館の教室でした。

とても素敵な歴史ある空間で、

建築空間についてのセミナーを受けるにふさわしいセッティングでした。



装飾美術の特徴は、空間への完全テーラーメイドということです。

その施設の用途やコンセプトを理解した上で、

さらに窓から射す自然光や壁の色や建材など、

ありとあらゆる条件を加味しながら作品を作っていきます。

それがいくら芸術的に優れていようが、作者の好みであっても、

空間にそぐわなければ納品できません。

そんなストイックさを要求されるプレッシャーの中、

出来上がったはやしさんの作品は、

ただの空間に生命力と独特の世界観を持たせ、

空間全体のクオリティをぐんと上げてくれます。

そしてそこを訪れる人々に心地いいと感じる何かを与えるのです。


それが何かというヒントは、はやしさんのポリシーの中にあるのかもしれません。

彼女は作品を描くとき、いつも枠からはみ出るほど勢いよく描くそうです。

それは外に向かっての広がりを感じさせるものです。

つまり内側のエネルギーが外に飛び出しているので自然と空間と溶け合っていきます。


次に、プロフェッショナルな心意気を持つこと。

一つでも気に入らないところがあれば、一から書き直すそうです。


そして何よりも、作り手が楽しんでやること。

それはもちろん、はやしさん本人だけでなく、

一緒に働くスタッフも同じように楽しんでできるよう、

いつも心を砕いているそうです。

「作り手が楽しんで作った作品でないと、絶対見る人の心に届かない。」という言葉から、

はやしさんはとてもこの仕事を愛しているんだな、と感じさせました。



このセミナーを受けた後は、

街で目にする絵画やアートを注意してみるようになりました。

だって、すごく素敵な人たちが真剣勝負で

作り上げていった作品たちなんですもの。


いつも<出来上がり>しか目にしないのですが、

その作り手の思いや苦労を知ると、

断然その作品の見る目が変わりますよね。



以下に私のお気に入りの作品を紹介したいと思います。




canon

キャノン目黒研究所
白い壁に白い絵はどうしたものか?と依頼主に反対されていたが、
光を取り込んだ空間には、むしろ壁に溶け込むような作品がしっくり来る、
といって作ったのがこの作品。お見事です。




takashimaya

高島屋新宿店
最近リニューアルオープンした一階化粧品売り場。
グラマラス雰囲気がぴったり。




ohkura

ホテルオークラ東京ゲストルーム
絵があるからこそ和む部屋。
絵が主張しすぎることはなく、
さりげないけどこんなにも空間になじんでいます。







Last updated  2007.06.28 13:28:22
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2007.05.06
カテゴリ:FEEL GOOD! ART


映画『バベル』を見ました。ビデオ

マスコミで話題になっている映画『バベル』ですが、
私が事前に知っていたのは出演キャストや
アカデミー賞ノミネート作品ということと、
上映中に特定のシーンを見ると
吐き気を催すかもしれないということくらいで
内容に関してはほとんど何も知らないまま劇場に向かいました。

見終わった感想は・・・「すっきりしない。」の一言でした。

ふた言目を敢えて言うのなら「で、どうなったの?」でしょう。

3つのストーリーが同時進行している様を見ると、
この3つは最後にはドラマチックに一つに繋がって
完結するものだと、なんとなく期待して見ていました。
しかも、時系列を巻き戻して見せるような「タランティーノ方式」が
出てくると、もうそこにエンターテイメント性を求めずにはいられませんでした。

が。

この映画ではなにも完結しないし、
エンターテイメント性もさほどありませんでした。

ひとつの映画に対して、
観る人はある種の方向性や期待する要素を求めて鑑賞しがちです。
その期待が裏切られると、どうもすっきりしないし
気持ちも晴れません。

映画館を出てからというもの、
ずっとこの映画について
引きずられるような気分で過ごしました。

どうしてもすっきりさせたいので
自分なりにテーマを当てはめてみました。
それは

「砂漠に彷徨える人々」

を描いた作品であると。

映画の舞台には三つの砂漠が出てくるからです。
モロッコの砂漠、
メキシコの砂漠、
そして・・・
東京砂漠!

だからなんなんだ!?
と言われればそれまでですが。

後で映画のサイトを見てみると
どうやらコミュニケーションをテーマにした作品だったようです。

映画という大いなるクリエーションをもってさえ
そのテーマを伝えることが難しかったということは
いかに草の根レベルのコミュニケーションでは
言葉や文化、国民性などが違うだけで人々の意思が
伝わりにくいかということを証明されたような気がします。










Last updated  2007.05.07 00:55:56
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2006.07.21
カテゴリ:FEEL GOOD! ART
ここ最近、私はアートが気になってしかたありません。特に視覚的に訴える絵画や色彩の持つ力に飢えているような感覚がずっと続いています。
アーティストの作品を鑑賞したり、時には自分で塗り絵をしてみたり、中でも美術館に行って大きな絵に出会うことは、もっとも癒される行為のひとつです。

そんな中、きのう兵庫県立美術館で行われている台湾の日本画家・陳進女史(1907-1998)の生誕100周年を記念した作品展を観に行きました。
陳進女史は若いころ日本へ美術留学に来ていたこともあり、その作風には日本画の様式が採り入れられており、なんともレトロで優しい人物画が多数残されています。

彼女の人物画に登場する女性は透き通るように白い肌にピンク色の頬、高価そうな翡翠のアクセサリーを身に付けており、当時の台湾の女流階級の娘さんたちの育ちの良さや上品さが良く表現されています。

女性と共に描かれている家具調度品の装飾の繊細さといい、女性の髪形、服装なども当時の流行がしのばれ、台湾の服飾辞典として観ても、とても興味深いと思います。

人物画の他には蘭の花など、地面にしっかり根を張った美しい植物たちが描かれていました。

絵の雰囲気は柔らかく、女性らしい細やかさが出ており、眺めていて非常に和むのですが、それだけではありません。モデルとなる女性や草花にはゆるぎない強さのようなものが備わっているのです。それはただ美しいのではなく、「中身のある美しさ」とも言えるかもしれません。

自分がもし絵画のモデルとして描かれたとき、(そんなチャンスはめったにありませんが)どんな風に描かれ、どんな印象を鑑賞者に与えるのだろう?少しでも表に滲み出る「何か」を画家の目というフィルターを通じて捉えられるようになれば、女としてこれほど嬉しいことはないかもしれませんね。

今回は私の趣味に合う作品ばかりだったので、またもや絵の持つパワーと色の不思議な癒し効果に包まれながら、そんなことをつらつら考えた展覧会でした。








Last updated  2006.07.21 18:36:12
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2006.05.16
カテゴリ:FEEL GOOD! ART
今日はとってもラッキーな日です。

たまたま見に行ったフラメンコの舞台がいまだかつてないほどの大当たりだったからです。
いままで、ダンスもののステージを観にいったときは、決まって途中で居眠りしていた私ですが、このステージでは瞬きするのも惜しいくらい、目を見開いて最後まで楽しむことができました。

公演していたのは『リバーダンス』に主演していたフラメンコの女王、マリア・パヘスの舞踏団。
スペインのセビージャ(セビリア)をモチーフにした彼女の舞台が世界に先駆けて日本で初演を迎えていたのです。

私はそれまで、いわゆる「本物」のフラメンコを見たことがなく、もちろんマリア・パヘスのことも知りませんでした。だからこそ、何の先入観もなく真っ白な気持ちで観ることができたのかもしれません。

踊りは期待通り、That’s フラメンコ!という感じで、フラメンコの魅力をこれでもかと見せ付けられるようなものでした。
最初に目を引いたのは色とりどりの女性ダンサーたちの衣装を照明が妖しくも美しく照らし出していること。
マリア・パヘスがソロで踊るときは特にこの照明の演出が光っていました。
さらにいうなら、衣装と照明や舞台セットなどの演出パートと、彼女の踊りという「中身」が
渾然一体となって初めて一つのアートとして成り立っていたというべきでしょう。

フラメンコといえば、もともとスペインの酒場で男と女がギターに合わせて踊りだす、という大衆的な伝統舞踊だったと思うのですが、(間違っていたらすいません)
この公演では、そういった大衆的な部分も残しつつ、一つ進化した舞台芸術として完成していたように思えました。

他のダンサーと比べ、手足が長く、背も高いマリア・パヘスが舞台に登場するたびに、圧倒的な存在感と見るものの視線を釘付けにする魔力のようなものが発散され、じっと見ているとクラクラしてきます。
フラメンコは足で力強く、かつリズミカルにステップを踏むダンスです。
けれど彼女はそんな激しい足のステップの方ではなく、上半身、とくに背中で物語を表現していました。主役はあくまでも上半身で、下半身は伴奏、というところでしょうか。
そしてその表現の美しいこと・・・!美しいだけじゃない、力強い美しさったら!


なぜここまでこの舞台に心を奪われたのかというと、
はっきり分からないのですが、
たぶん私たち日本人が普段ほとんど表に現さないものを見せられたからかもしれません。
それは、情熱だったり、
官能だったり、
激しさだったりします。
マリアだけでなく、出演ダンサー全員がこれを全身で見せ付けてくれました。

ほとんど表に現さないうちに、そんな感情が自分の中にあったことすら忘れかけてしまってました。
けれど、スペイン人も私たちも同じ人間です。
私たちだってちゃんとそういう感情を持ち併せているはずです。

自分にないもの、もしくは乏しかったものを
目の前で、花火のようにドドーンと開いて見せてくれたマリア・パヘス舞踏団。

私たちにそういった感情をときどき思い出させてくれるために、遠くセビージャから、マリアは日本にやって来たのかもしれません。






Last updated  2006.05.17 02:20:56
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