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いつか全て捨てようと思って暮らしてます

いつか全て捨てようと思って暮らしてます

その弐

『浴衣の次に着るキモノ』ami インデックス出版 2001.12

リンクも貼らせてもらってるamiさんの著書第一号です。
アマが着物生活しはじめの頃、ネットであちこちさまよってて「普段着」「着物」でヒットしたのがamiさんのHPでした。普段着着物生活ってどんな感じ?
そのamiさんの第一期のHPのテキストを本におこしたのがこれでございます。このHPを見て、木綿やウールの着物が欲しくなって安いの必死で探したり、モスの可愛い襦袢をネットで買ったりしましたよ(笑)
このHPにはたっくさんの勇気と元気を分けてもらいました。amiさんは21世紀における、庶民の普段着着物というジャンルの第一人者だと思います。読んで無い人はとにかく読んでみて。
それにしてもamiさん、ほっそいですな~!羨ましい~

『きものレッスン』森荷葉 筑摩書房 1997.12(2001.2四刷)

今読むと、いわゆる呉服屋さんに売ってる着物のお話がメインなので、アマとは何の関係も無い(爆)のですが、これが、アマの一番初めに買った着物本でした。
なんせ、題が“レッスン”でしょ?初心者だったでしょ?もぉホントくり返し読みましたよ。専門的なことなんかなーもわからなかったから、「まず最初にあつらえるなら色無地を」なんて呉服屋さんのマニュアルみたいなこといわれても、ほー、そうかー、なんてね。(お茶でもやってない限り必要無いってば)
でもま襦袢はポリエステルでおっけーとか、補正ナシで着てみてね、とか貧乏な初心者にも優しい面もあって大いに勇気付けられました。加賀紋(しゃれ紋)なんてこの本で初めて知ったしね。
しかし、昔は気にならなかったけど、呉服屋さんで仕立ててもらった作家物の江戸小紋の寸法が、手違いで身丈5cmも短くされたって、どうなの?しかもわりとあちこちで聞く話だったりするけど、オートクチュールの世界じゃ考えられないミスじゃないか?!大丈夫なのか、呉服業界?!

『きものでいい女になる』森荷葉 大和書房 2003.2

着るモノ変えていい女になれりゃあ苦労はありません。でもま着物を着てるってだけで良い目を見たりすることもたまにはあるわけで、そんな、着物を筆頭に、和モノっていいのよおぜうさん、な本。先の本と比べてとりわけて新しい話もないけれど、着物で旅行術とか、ハンガーにかけた襦袢を公開したりして、もっと身近に着物を!というメッセージが伝わります。

『着物がくれるとびきりの毎日』きくちいま リヨン社 2002,11(2003,1再版)

著者のいまさんはHPも持ってるイラストレーターさんです。「25歳になったら毎日きもので暮らそう」と心にきめ、そして始めた普段着着物生活を可愛い絵と文で紹介してくれてて、ああ、着物っていいなあってしみじみ心なごみます。
いまさんは昔ながらの純和風木造平屋住宅に住んでらっしゃるのですが、これがまた着物に合うんだなぁ。羨ましい。
普段着着物生活ならではのアイディアがそこかしこにあって、着物ってポケットがいっぱいとか、長い目で見れば経済的とか、そうそう、そうなのよほ~とうなづくことしばしば。色半襟をホント上手に使ってらっしゃるのです。半襟を色つきにするだけでカジュアル度がぐっとあがりますよね。
この本を読んで印伝のおさいふとかおっきなふろしきが欲しくなりました。

『玉緒の「着物」の喜び』中村玉緒 光文社 2000.4

中村玉緒が歌舞伎の家の出だということと、昔、襟あわせがあんまり堅くて市川雷蔵さんにつっこまれたということくらいしかわからない実に玉緒チックな一冊。と思っていたら、今回久しぶりに読み返してみてずいぶんおもしろいのに驚きました。これだから本は捨てられない・・。
どのみち、玉緒さんが自ら筆をとって書いたわけじゃないでしょうけど、彼女の語り口をそのまま活かした文章が悪くない。人の思いとともに引き継がれていく着物や小物のお話なんかじんとさせられます。


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