カテゴリ:本
久しぶりに良い本を読みました。
常識を疑う事、って学問の出発地点だよね。 自分の世界の端っこを崩すってか。 常識だと思っていた事がひっくり返される体験って、なかなか無いけど、たまにハマルとすっごく気持ち良いです。 現代日本において、自明の価値とされている“民主主義”や“人権”の、実は胡散臭い出自を、フランス革命、独立宣言、古代ギリシャ思想を駆使して説き明かし、 それらが血生臭い左翼の革命思想を下敷きにした衆愚政治と暴力礼賛を内包している事を、鮮やかに示して見せてくれています。 共産主義なんてのは所詮左翼思想のエキスを煮詰めた民主主義の亜種なんだとわかって、薄ら寒くなること必至。 良い家族だと思ってた人が実は、裏で多額の債務背負って自分に内緒で受け取り人そいつの保険金掛けてた事を知った時みたいな気分を味わえます(笑) うっわやべ騙されてたみたいな(笑) どうもおかしいと思ってたんだよ民主主義って(笑) だって、本当に良いシステムなら、今日本の政治がこんなに停滞してるわけないじゃん? 民主主義の胡散臭さと不完全さを論破した上で、著者は民主主義の超克を説きます。 そして「本当の意味での人間の理性の復権を目指さなければならない」と。 それは、「知的謙虚というものを身につけて」、「国家と、それが保ってきた文化、伝統、歴史というものを、ほかならぬわれわれ自身の財産として素直に受け取ること」であると。 カッコイイ。 東大出てても、ちゃんとアタマ良くて学問出来て、馬鹿にもわかる普通の言葉で本が書ける人ってのはいるんですね!! ホントすごいよ!感動したよ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月22日 18時31分38秒
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