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副題は、「中川昭一と宋文洲の不愉快な対話」。
この宋文州って、ちょっと前に「尖閣に隕石落ちれば良かったのに」って発言して大バッシング浴びた人ですよね。 日本生活長いから、中国人にしてはわりと聞ける意見を言う人だと思って見てたけど、やっぱり中国人だった(笑)。 最近じゃすっかり評論家顔してTVに出てるが、この宋って人、元々北大の留学生で、起業家だ。ミクロサイズのホリエモン。 そのミクロホリエモンが、中川先生に声掛けられて出した対談集です。 対談集ってさくさく読めるけど、その分気をつけないと何も残らない。 一見ペースよく流れているように見えるけど、中国人は人の言う事ホント聞かないで自分の意見だけ言いっぱなしだから、余計その傾向が強い。 中川さんが、多く聞き役に回ってる分、何のために買ったんだかとか思ってしまうが、 「戦後復興の大きな理由の一つは、戦後教育ではなく戦前の教育の良いところがまだ体に染み込んでいるような人がいたおかげ。」とか アサヒビールが中心となって、中国山東省で日本の技術や品質を持ち込んだ農業生産プロジェクトを立ち上げた時、「開設の時に招待されたんだけど、たまたま直前の八月十五日、靖国神社に行ったら、急に招待取り消しになっちゃった」とか、 ああ、昭ちゃんだー(笑)、という場面もちゃんとある。 「僕は今、“死”について意識しはじめているんですよ。…日本が良くなるなら、坂本竜馬や中岡慎太郎じゃないけれど、僕は殺されてもいいと思うんです。」なんて発言を読むと、胸が苦しくなる。 2008年時の発言です。 麻生さんが「死せる中川 生ける保守を走らす」と弔辞で詠んだのは、この翌年。 本当に、惜しい政治家を亡くした。
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最終更新日
2013年04月04日 17時40分12秒
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