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昨日、タチアオイ(ホリホック)を花壇に植え付けようと外に出たら、ボボーと聞き覚えのあるだみ声がした。やっぱり来たか。オスのキジバトである。彼は、繁殖期になると私に求愛をする。ボボーは、求愛の声なのである。辺りを見回すと、鳴き声はやんだ。どこにいるのかはわからない。無視して花壇に行った。
しゃがみこんでタチアオイの植わったビニールポットを並べていると、またボボーである。つい先日はメスと一緒だったのだが、どうしたのだろう。さては浮気か、それともまたフラれたのか。それにしても、ほんの2~3ヶ月聞かないうちに、ずいぶんだみ声がひどくなっている。これを聞いてかわいい鳩ポッポの鳴き声だと思う者はいないだろう。 タチアオイはまだ本葉の2枚めが出始めたところだというのに、もう根が底から見えている。根鉢を崩さないように慎重に取り出して植えていく。株間を30~50cm取ってやる必要があるので、なるべく間をあける。そのため、株と株の間にキジバトが1羽入れる隙間がたくさんできた。これはまずい。 彼が我が庭にやってくる目的の1つに、砂浴びがある。掘り返したばかりの花壇の土はさらさらのぱさぱさで、砂浴びをするにはもってこいである。3月頃には毎日やってきて、パンジーとノースポールの間にむぎゅっと入り込み、穴ぼこを作っていた。仕方ないので、砂浴び場を造ったとたん、雨が多くなり、砂浴びができなくなってしまった。一番最近苗が植えられた花壇の土が、一番ふかふかであることは学習済みである。このままではまた花壇で砂浴びをされる。 ボボーがまだ聞こえるのを確かめて、砂浴び場の土をスコップですくい、上から落とす。ほら、さらさらだよと彼にアピールするためである。ところが、ボボーはぴたりとやんだ。彼が見てくれなければ意味がない。私はいい歳をして独りで砂遊びする変な人になってしまう。一応、何度も土をすくっては落とし、小石もさらに丁寧に取り除き、ふと手を止めると、ボボー。黙ってずっと見ていたらしい。これで砂浴び場で砂浴びしたくなるだろう。 作業を終えて玄関まで来ると、ボボーはやんだ。明らかに私を観察している。ストーカーのようだが、キジバトだから全く怖くはない。むしろ、自慢したいくらいである。 タチアオイの植え付けから数時間後には雨が降り始めた。今日も雨である。この地方も梅雨入りしたので、砂浴びは当分お預けだろうか。そのすきに、タチアオイが彼に蹴散らされない大きさまで育ってくれるといいのだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月09日 07時09分23秒
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