一昨日の夜、廊下に出たときに何かを踏んだような感触があった。足をよけてみると、灰色のぺったんこな物体がある。しゃがみこんで思わずうわっと叫んでしまった。丸まった小さなニホンヤモリだったのである。体長はおそらく5cmほど、8月10日に家族に踏まれて外に逃がしてやった個体とほぼ同じ大きさだろう。恐れていたことが起こってしまった。
即死状態の小さなヤモちゃんと一緒に庭に出た。地面の上にそっと置く。翌朝には誰かが食って成仏させてくれるだろう。私ができるのはこれしかない。
翌朝、ヤモちゃんのいたところにはアリたちがせっせと土を盛り上げて小さなお墓を作っていた。これで大丈夫、ヤモちゃんの死は無駄にはならない。ほっとしながら、食ってやらなかった非礼を詫びる。
これから家の中は極力、下を向いて歩くことを家族全員、申し合わせた。二度とこんな悲劇が起こらないようにしたい。
ヤモちゃん、ごめんな。
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最終更新日
2014年08月28日 10時34分30秒
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