昨晩、皆既月食を見ようとベランダに出ると、道路にはもう大勢の親子が集まっていた。見るのが宿題だったようで、一生懸命写真を撮ろうとしている子供もいる。なるべくわからないようにと低い姿勢で撮り始めたが、誰かおると言われてしまった。
近所の家の方にカメラを向けることになるので気が引けたのだが、悪いことをしているわけではない。バレちゃあ、しゃあない。堂々と撮るか。
何度もブレて写真をボツにしているうちに、欠けていない部分はほとんどなくなってしまった。一番マシだったのがこちら。
しばらくすると、肉眼では見えなくなってしまった。皆既月食になったらしい。こちらも相当ブレまくり、もうこのへんでええわと部屋に戻った。
過去にはもっと赤みを帯びた色に見えたこともあったが、この日はこんな感じだった。真っ赤に見えると思っていたのか、家族はいつ赤なんねんとききに来た。写真を見せてこんなもんやでと言うと、ふーんと去って行った。
全国的に天気がよかったので、大勢の人々がこの月を眺めただろう。みんなでこんな穏やかに過ごせる夜もあんねんなと思ったら、日中のイライラもスーッと消えていったような気がした。お月さん、ありがとう。