【 薫染 ~艸いろアセンブル 】
イノチふかしぎ、ほどに村雨の、辿り辿り、あい、いろの花被に、木や草やひらやか、して抽(ぬ)き、して染め、してつむぎ織り、いろは言の葉と、魂(たま)をふくみて薫り染め、道に陽の音すれ芭(ば)。
「植物(色)動物(糸)鉱物(媒染)は単に素材としてだけではなく、生命あるものを提供してくれるので。それに対して私達は知性や感性を使って物創りをします。美しいものをつくるのではなく、そうして精神こめてつくられたものが美しくなる道程を学ぶのです。その道から外れれば日は訪れないのです。」
―――――志村ふくみさんの言葉、HP「しむらのいろ」より。
*人間国宝の染織作家・志村ふくみさんの紬織の作品に寄せて。
【薫り染め】ここでは、薫染(くんせん)の意味で、
香気が他に染み込むことから、よい感化をうけること/与えること。
【芭】ここでは、1)花、2)巫(かんなぎ)の所持する香草、の2つの意味をあわせて、
精神作用により花ひらく美。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう